見出し画像

ソニックセントラル(21)の思い出 二兎がいかにして自称古参に嫌われる存在となったか

ソニックセントラル(21)の思い出 二兎がいかにして自称古参に嫌われる存在となったか

*自分でも過去のことをいつまでもほじくり返したくはないし、現在~未来で界隈の空気がよくなっていくんならそこに水を差したくはないですよ。
でも現実問題離れていった影響力のでかい人たちにあることないこと言いふらされてると実害を被るので、自衛のためにまとめておきます。

ソニックセントラルとは


先週日本時間6/7に告知、同25時に放送という唐突なスケジュールで配信されたソニックに関する新情報詰め合わせ特番『ソニックセントラル』。
元は去年30周年を記念して放送された同名の番組で、そちらは告知からもっと大々的な扱いでした。

去年解禁された情報の公式による概要はこんな感じです
https://www.4gamer.net/games/572/G057267/20210531028/

オーケストラコンサート『ソニックシンフォニー』
10日後に発売のメガドラソニックコンピレーションタイトル『ソニックオリジンズ』
Wiiのタイトル『カラーズ』のリメイクである『ソニックカラーズアルティメット』とそれに合わせた短編アニメ
完全新作アニメ『ソニックプライム』
現在情報がちまちま公開中の『ソニックフロンティア』の匂わせ
他、アプリや様々なコラボの発表。

こうやって並べただけでも盛り上がるには充分だなって思いませんか?
一個のコンテンツでこれだけ新規情報詰め込めるの、普通に大したもんでしょう。

でも日本ソニック界隈の反応は、特に10年単位でソニッククラスタに属してて今でもアクティブに活動してる人たち(=それなりのフォロワー数を抱え、界隈外からも目につく存在)の反応は
決してポジティブとは言えないものが目立ちました。

国内の反応


以前の記事でも書いた通り、特にその層の
"『カラーズ』以降のソニックはいくらでもバカにして良い"
+"近年のセガ・ソニック関連の新情報にはとにかく否定から入る"
というスタンスが相まって、まぁネガティブな愚痴と「公式がこんな需要をわかってないジャンルで活動する自分たちかわいそうだよねーw」という傷のなめ合いは本当に目に余るものでした。

現在はツイ消し・垢消しがそれなりにあったようですが
「久しぶりにソニックTLが賑わってるけどお通夜ムード。ある意味この空気が懐かしいw」
「日本産ソニックで育った自分たちにとって海外産ソニックなんてパチモン」
というツイートがガチであったし、それがRTいいねそこそこ付いて支持されてたんですよ。信じられます?

この配信自体が海外向けメインだったのもあって日本時間真夜中だったため、特にそういう悪い意味で濃いファン層の反応がよく見えたのもあり。

以前の記事でも書いた通り、日本で極端に持ち上げられる『ソニックアドベンチャー』以降の日本産ソニックのキャラクター像は最初からあったものじゃない。
むしろアニメやコミックで世界的キャラクターとして人気を確立していたからこそ『ソニックアドベンチャー』が出せたとすら言えるのに、それを紛い物と言ってしまえる傲慢さ。

『カラーズ』リメイクに関しては情報が前もって漏れていたのもあって、そういう意味では海外でも若干サプライズが薄れてはいたんですが
それでも当時の日本界隈に溢れる「なんでカラーズなんかを」と口汚くグチグチとこき下ろすのが当たり前な空気はドン引きでした。
「お通夜ムード」という単語も特にここに紐づいて使われていて『ソニックステーションLIVE』(日本国内向け公式配信番組)の裏ですら
「自分はカラーズ全否定派だから好意的なコメント欄の空気が信じられないわ…」なんて延々と嫌味を垂れ流してる人が居ましたからね。本当に。

カラーズはメイン3Dソニックシリーズで唯一"現行機でプレイ不可能なタイトル"だったので、
現在も出演が多いウィスプという存在の初出なのもあってリメイク対象になるのはむしろ妥当すぎるタイトルだったんです。
(厳密に言うと『ヒーローズ』も当時Windows移植されたものしかないので入手困難ではある)
なのに「"そんなもの"よりソニアドを出せ」の大合唱。

ここで二重に問題なのは、実は『ソニックアドベンチャー』シリーズは現行機でプレイできるタイトルだったということ。
XBOX系列でもPS・PCでも多くの(ほとんどのと言っても過言ではない)ソニックシリーズが配信されているんです。
ファンですらそれを知らず「ソニアドを移植しないセガはバカ」「ソニアドさえ現行機で遊べればソニックは人気出るのに」と無知とお花畑と懐古厨の合わさった声のでかい人のまあ多いこと。
PS NowはPCでも使えるサービスで、ストリーミングプレイでも普通に違和感なく遊べるものでした。無線LANとかなら厳しいのかもしれませんが。
(2022年6月現在では、PS Nowのリニューアル直前にセガ・コナミがタイトルの一斉引き上げを行った関係で消えてしまいました)

ソニックと"hero"


もうひとつソニックセントラル後にうんざりしたのは、
公式スタッフのインタビュー内でソニックを「ヒーロー」と形容したものを揶揄する輩の多さ。
見出しに貼った画像は該当シーンのスクショです。
発言者は英語版で長らくソニックを務めている声優です。(ディープなオタクにはもちろん日本版の金丸さんボイスも世界的に人気ですが、)現状誰よりもソニックというキャラクターの"顔"と言って良い存在の一人です。そんな相手の揚げ足を取って盛り上がる恐ろしさ。

"hero"という単語は何も自分から進んで滅私奉公の救世主たる存在だけを指す言葉ではない。
ましてや該当シーンの文脈は日本語訳ですら「"僕らの"ヒーロー」という形容がついています。
例えば憧れのスポーツ選手や、あるいはもっと身近な存在であっても、誰かを「自分にとってのヒーロー」と呼ぶことを他人が否定するのは当然おかしいことです(犯罪者や明らかなヴィランならまだしも)

にも関わらず
「ソニックはヒーローじゃないんだよな~わかってないな~」と上から目線で公式にマウントを取るツイートが何度も何度もRTで回ってきました。
公式のキャラ紹介でも作中でも、ソニックは何度も何度も「ヒーロー」と形容されています。
日本ではこの『ヒーロー』という単語が子供向けの存在という認識が根強いのか、ソニックをそう呼ぶことにやたら反発する人がこの件に限らずとてつもなく多い。
客観的に見てもソニックという存在は何度も何度も悪を打ち負かして世界を救っている"ヒーロー"ですし、
かべがみカバーストーリーで「オレがオマエのヒーローになってやる」と言える程度には本人もヒーローという呼称を絶対的に毛嫌いしているわけでもない。

この問題に関しては、おそらく極端に『ソニック』観と『ヒーロー』観、両方が狭い人たちの声があまりに大きすぎるんです。
映画ソニック2のあらすじが公開された時にも「ヒーローになりたいソニック」という一文にアレルギーのような過剰反応を起こす人たちが多く見受けられました。
映画のソニックは明確にゲームのソニックとは違うキャラクターであるにも関わらず、です。

古参(かつ声の大きい人達)がそういう空気なため、
公式でもファンでもソニックを『ヒーロー』と呼ぶ人間がにわかであるかのように思われる風潮。
これもまた国内ソニック界隈の厄介さの象徴であると思っています。

本当はソニックと"hero"という呼称の関係はひとつの記事にしたいぐらい長くなるのですが、
この問題はおそらく日本人の
・「ヒーロー」という言葉のイメージが貧しい
・「本人がヒーローを名乗ること」と「誰かが彼をヒーローと呼ぶこと」の違いがわからない
・同じく、本人が「オレはヒーローなんかじゃない」と言うことと他人が「アイツはヒーローなんかじゃない」と言うことの違いがわからない
・とにかく「ソニックはヒーローじゃない」と言っておけば通ぶれるような風潮がある

というような様々な要素が絡み合った結果、脊髄反射で単語に噛みついているだけの人がそのおかしさを指摘されない土壌ができあがっています。
特にこのインタビューに関しては、"ケンポン"脚本における台詞回しと同じことですが
原文が英語であることも踏まえずその文脈もろくに理解しないまま発言者を叩くのはまるで知性を感じない行いです。

「正義や悪といった価値観とは無縁の、何よりもクールな"自由な存在"であれ」と言いつつ自分の中の理想像から外れるとボロクソに貶されるソニックは、なんと不自由な存在でしょうか。

その後


最新作である2021年9月の『カラーズアルティメット』発売後も、公式の告知ツイートにすらキャラ崩壊が云々と噛みつく既存ファンたち。
あらゆる公式ハッシュタグやTwitter企画、あるいは関係者のリプ欄ですら「昔はよかった昔はよかったどうして最近のソニックは~」という捨て垢ですらない愚痴が定期的に紛れ込んでいました。
以前の記事で書いた「ネット上が総アンチスレ化している、というとあるブログの記述に膝を打った」というのはこの部分です。
今のソニックはいくらでも否定して良い、むしろしてこそ真のソニックファンだ、という前提が強くなりすぎて通常では考えられないようなあらゆる攻撃が"ファンとして"正当化されてしまっている。
某脚本家に直リプで「あなたの書くソニックが好きです。この作品のこのセリフ気に入らないんだけどあなたが書いたんじゃないですよね?」って凸ってるのを見たときは背筋が凍りましたね。
そんな界隈、新規にとって入りやすいと思いますか?

彼らはいつまで経っても「自分たちこそが何よりも優先されるべき上客だ」と勘違いしたまま居丈高に振る舞っている。もう10年以上明確に海外展開の方がメインになっているにも関わらず。そんな態度をファンダムが続けていたら、ソニックの日本国内での展開にトドメをさすことになりかねない。それが二兎の抱える危機感です。

古参マウント


ソニックセントラル直後からこういった批判を度々繰り返した結果、そこそこの数の人達にリムブロされてきました。
別に離れていくのは勝手なんでどうでもいいんですけど(自分も合わないなと思ったら気軽にリムるタイプなので)
その先であることないこと言いふらしたり晒して他人に叩かせようとしたり、なかなか陰湿なやり方をとっている人が居るようで。
定期的に直接的な匿名での地味~な嫌がらせも来ています。

で、当時は自分が古参だっていうの隠してたんで、その中にはおそらく二兎のことを
「単に好き勝手したいからうるさい古参を追い出そうとしてるだけのにわか」だと思ってる人がそこそこ居るんですよね。

正直古参アピールって痛々しいだけ+10年単位の歴を掲げる人ばかりの界隈は新規の人に圧を感じさせるだけだと思っているので伏せてたんですが、
とにかく現状を批判するだけの半端な古参マウントの多さに流石に我慢ならなくなって書いたのが12月の記事だったわけです。
あれを読んでもらえばわかる通り、二兎は準・最古参程度の存在ですよ。ソニックのオタクとしても、"ネット上のソニックのオタク"としても。

二兎に向かって「もっと古参が喜ぶ展開がほしい」と嘆いてきた人は自分の半分以下のファン歴でした。
しかも初対面の相手がほとんどの通話に入ってきて、いきなり
「今のセガとソニックがどれだけ駄目になったか」
「今のソニックの展開がどれだけ間違っているか」
「自分たち古参ファンはどれだけかわいそうか」
をくどくどと語るだけ語って出ていくような人でした。
今は垢消されたみたいですが、それ以降もアプリ「クッキーランキングダム」のソニックコラボの際に
その前身である「クッキーラン」とのコラボだと勘違いしたままネガティブな情報だけをまとめてろくでもない展開だと言いふらしたり、呆れた言動だらけでした。
「ただ走るだけのゲームは虚無感すごくてプレイする気にならない」→『クッキーラン』ではないと伝える→「ゲーム性の高いゲームはプレイする余裕がない」
どっちにしろやらないんじゃねぇか!!
(他にもプロジェクトDIVAにソニックの曲が入っているなど、又聞きだろう間違ったにわか知識ばかりで古参ぶっていた)
極端な例と思うかもしれませんが、このレベルの人たちが本当にうようよいたのが2021年のソニック界隈です。

新ソニ等彼らが叩いて良いもの認定している作品の話題を見かけると、普段会話もない相手がいきなりグチグチと「いかに自分たちがセガに裏切られてきたか」を語りながら絡んでくる。
そういうケースを本当に何度も何度も見ました。自分自身も、周囲の人たちも。

この人や、あるいはソニアドを現行機でプレイさせろと嘆く人たちに代表されるように、とにかく情報をろくに追わず、金も落とさず、ただただ今のソニックの展開はクソだとネガティブなことだけは声高に喧伝する。
そういう層が悲しいことに"今もソニックファンとして活動している"古参の中で特に目立つ存在となっていました。
そうじゃないまともな古参は大半離れていくか、表立ってソニックに触れることをやめてしまっていたので。

自分でもすっかり忘れてたんですが、10年ほど前に二兎自身も界隈の空気に違和感覚えて離れてたんですよね。
海外ソニックを紛い物だと言い放った人のことも当時から知ってました。というかその名前を見て一気にいろんな記憶が蘇ったんです。
古参マウントに古参マウントで返すなんて心底情けない話ですが、こうでもしないと長年かけて培われた空気は変えようがないだろうと思ったわけです。

こんなこともわざわざアピールしたくないですが、12月に記事を上げた際には実際に界隈にうんざりした"まともな"古参の人たちからの賛同もそれなりにありました。
ただ日本人の大半はどうしても事なかれ主義なので、表立って批判すること自体がなされない。
英語圏はRTやリプですぐ議論に発展するので、批判される側の人は少なくとも「自分の意見と合わない人がこれだけ居るんだ」とはっきり視覚化されるんです。
それが正しいか、そこからどう振る舞うかは別の問題ですが、少なくとも日本界隈の現状は過剰な批判をする人たちがその自覚を見失ったまま多数派として極北化した結果です。

彼らの認める一部ソニックシリーズ作品以外に関しては何を言っても「許される」と勘違いしている。

今のソニック界隈では一部の"認められてる"作品以外を話題に挙げると(例え元が好意的な発言であっても)とにかくその作品をバカにしたいだけの輩が寄ってくるというケースが現実にあるんです。色んな所で何回も見た。
言うまでもなくこんなのは作品やキャラ以前のコミュニケーションの破綻であり、荒らしかアンチの行いでしかないんだけど
クローズドなコミュニティ時代から長年やってきたせいでその内輪ノリの異常さに麻痺してしまってるんだろうね。
ソニアド2リアタイどころか当時生まれてすらなかった子が訳知り顔でセガとソニック懐古厨になってるの、確実にネットの空気に毒されてる部分が大きいので
加担してきた大人はそろそろ反省すべきだぜ、本当に
直撃世代のものを素直に楽しめないの、不幸すぎるだろ
(整えるのがめんどくさくなったので自己の過去ツイよりまんま引用)

まとめ


まぁ、ここまで長々と書いておいてなんですが
これは2021年当時の界隈の話です。

2021年の特に後半からはセガ公式による"ソニックを知らない層・非ゲーマー層"へのPR施策が色々となされ、
キャラクターとしての展開や知名度が少しずつ広まっています。
前向きな発信を増やそうとしているファンも増えました。
それにともなって界隈の空気もマシになりつつあるのではないかと、2022年6月現在個人的には感じています。

最初に書いた通り、これは自衛のための情報整理です。
まぁ噂に踊らされて叩きに回るような人たちはどうせこんな文章ちゃんと読まないと思うので、
せめて読んでくれる人にはこういう経緯があったと知っておいてもらえれば幸いです。

ちょっと書き忘れがあったので追記

以下は今までの関連ツイートまとめです

https://twitter.com/OneChanART/status/1398202917153165315?s=20&t=Z5RhPFom7OvTc-KMwy5jOA

https://twitter.com/OneChanART/status/1443094362968133635?s=20&t=Z5RhPFom7OvTc-KMwy5jOA

https://twitter.com/OneChanART/status/1463332068746694661?s=20&t=Z5RhPFom7OvTc-KMwy5jOA

https://twitter.com/OneChanART/status/1440223709072035840?s=20&t=Z5RhPFom7OvTc-KMwy5jOA

https://twitter.com/OneChanART/status/1524258606710878212?s=20&t=Z5RhPFom7OvTc-KMwy5jOA

https://twitter.com/OneChanART/status/1435944379571531785?s=20&t=Z5RhPFom7OvTc-KMwy5jOA

https://twitter.com/OneChanART/status/1488186664404938755?s=20&t=Z5RhPFom7OvTc-KMwy5jOA

https://twitter.com/OneChanART/status/1399318703745867776?s=20&t=Z5RhPFom7OvTc-KMwy5jOA

https://twitter.com/OneChanART/status/1481268334385532929?s=20&t=Z5RhPFom7OvTc-KMwy5jOA

https://twitter.com/OneChanART/status/1472166586287259648?s=20&t=Z5RhPFom7OvTc-KMwy5jOA

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?