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Leidenの街

オランダの不思議な街。

Leiden(ライデン)を初めて訪れたのは20代前半の頃だったと思う。私はまだバックパッカーに夢中な大学生だった。

ライデンは、シーボルト(江戸時時代に長崎の出島で研究職を務めていた)により開拓された街らしい。ただ、私の記憶に間違いがなければ、シーボルトはドイツ人だったはず。なぜにオランダに関与しているのだろうか? 私はその辺の事情にまでは詳しくはない。同じ新教国ゆえに、ドイツ人でも出島への居住が許されたのかも知れない。

オランダに渡った当初、私はこの街に頻繁に出入りするようになった。当時は日本人の経営するお店がたくさんあったので、寂しさを紛らわすには最適な場所だったのである。特に仲のいい友人がいたわけではないが・・・。

メインストリート(ジャパン@ライデン)

また、この街には、オランダ屈指の名門学府、ライデン大学が君臨する。この大学では、Japanology(ジャパノロジー/日本学)などと称される不思議な学部が設けられている。日本語を流暢に使いこなす学生さんが少なくない。私のパートナーはここで日本学とやらを学んだはずだが・・・ダメな学生はどこへ行ってもダメなんだなと(笑)。

どういう心境だったのだろうか? 私はこの街を訪れるたびに、名も無い教会を訪れていた。特に深い信仰心があるわけでもない。今でも思い出す。高台にまで上ると、心地の良い香りがほのかに漂ってくるのだ。私は、微風を受けながら街全体を眺めるのが好きだった。

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