ミート・ザ・ビート 羽田圭介 感想
どこが面白くないのかを考えていくと、小説とはなんだろうという疑問にたどり着く。まずは芥川賞候補時の選評をチェックしておきたい。2009年下半期、第142回は受賞作なし。その時点で羽田氏は24歳であった。
もう本当にボロクソ。箸にも棒にもかからないという感じだ。村上龍氏の総評も紹介しておこう。
諸氏の選評は危機感すら伝わる感情的な表現なのだが、僕は、少し違う視点から考えた。この小説はどこが面白くなかったんだろう、面白くなりそうな感じはしたんだけど、というところをクリアにした