見出し画像

目的と手段を意図的に考える

あなたは目的と手段を考えていますか?
わたしは、考えていなかったです。しかし、意識をしたいと思いこれを綴ろうかと思います。


目的とは

目的とは、行動や計画を実行するときに達成したい結果や意図をいいます。
それは、望みを実現するために持つ方向性や動機付けの要因です。
そう、

目的は、行動や意思決定において重要な役割を果たし、人生の方向性を決定し、成功への道を示します。
そうですね、「軸」という捉え方もできますね。

例えば、一般的に仕事の目的は収入を得ることであり、学業の目的は知識を獲得することです。もちろん人によっては違うと思います。
その違いはいいでも悪いでもありませんからね。

また、個人的な目的としては幸福や満足感を追求することも含まれます。
目的を持つことは、意味や充実感を生み出し、長期的な達成感を追求する手助けとなります。

したがって、目的は私たちの生活において重要な要素であり、自己認識や生きがいを見つけるための鍵と言えます。

手段とは

手段は、目的を達成するために使用する方法、手続き、資源、手法、あるいはプロセスです。
RPGで例えるならば、ラスボスを倒すという目的がありどんな武器や防具を手に入れ、どんな技や呪文を会得するか。みたいな感じですかね。

手段は目的の達成に向けて様々な形を取ります。
これは、目的に応じて異なり、例えば、キャリアの成功を求めるならば、教育やスキルの習得が手段となります。
また、健康的な体を維持する目的なら、運動やバランスの取れた食事が手段です。

手段は目的に向かって進むための道しるべであり、目標に向かって進む際の道具だと思います。
それは目的に対するプロセスの一部であり、成功へ導きます。
手段を選択し、適切に活用することは、目的を達成するために重要です。

手段は目的の実現に向かって進むための手助けをしてくれるものであり、計画的な行動や努力を通じて私たちの目的を達成するための鍵と言えます。

手段が目的化する原因とは

あなたは目的を明確にして生活しているでしょうか。
わたしは出来ていません。このように目的が明確でない場合、手段を追求しがちになります。

例えば、健康的な身体になるという「目的」を持った人がいるとします。(この目的も若干「手段」よりだとは思いますが)
そのためにダイエット(痩せる)をする「手段」を選びました。そして順調に体重が落ちてきてその方はもっと体重を減らそうと思うようになりました。
日々、ダイエットに励み体重を落とすことが「目的」になってしまいました。過度なダイエットをしてしまったので栄養不足になり、健康を害するという結果になってしまったのです。

学校教育でも手段の目的化が起きていると感じます。
教育というのは様々な知識や経験を得ることによって人生の生きる力を蓄えるものだと思います。
教育は英語に直すと”education”になります。これの語源はラテン語でで”educare”「引き出す」となります。
本来はその人の能力を引き出すことが教育なのに試験に合格することが目的となっていることが多いと思います。
昔ながらの良い大学に入って良い会社に就職する。このために私たちは教育を受けるのでしょうか。

話は少しずれましたが本来の目的を忘れてしまうと手段が目的化してしまうのです。

WHYとHOWとWHAT

マーケティングの世界にはゴールデンサークル理論というものがあります。
それは下記の図となります

ゴールデンサークル理論

例えば自社製品や自社サービスをプレゼンする時にWHY→HOW→WHATの順に伝えていくと直感的に共鳴を与え、その後の内容に好印象を与えます。簡単に言うとそういった理論です。これはサイモン・シネック氏が提唱した理論です。
これはTEDの動画でも見ることができます。その中でこのサークルは人間の脳を輪切りにした画像と同じだとも言っています。
WHATの層は大脳新皮質に対応し、合理的・分析的・言語を司ります。
HOWの層とWHYの層は大脳辺縁系に対応し、感情・信頼・忠誠心を司ります。そして、行動の決定をします。しかし、言語能力を有していません。

これらを目的と手段に置き換えてみると、WHYは目的でHOWとWHATは手段になると考えます。
WHATから内側に向かってもWHYが明確でないと行動に移すことがむずかしいです。しかし、WHYが明確であると自然と行動に移ります。
人間は合理的や言語よりも感情や信念からの方が動きやすいのです。
こういったことから目的=WHYを明確にすることがそのあとのHOWやWHAT=手段が見えてくるのです。

最後に

これは一つの考え方であって確固たる正解とは思っていません。しかし、これも一つの手段の一つなのではないかとも思います。

手段という引き出しをたくさん持つことはいいことです。選択肢が少ないと対応できないことも出てくるからです。
しかし、選択肢がたくさんありすぎると迷うことも出てくるでしょう。その時になぜそれをするのかの目的をしっかりと定め直すことによって私たちの行動が未来を決めるのかもしれません。

ではでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?