マコーレーカルキン①
この間、親戚の集まりがあった。
内容はシンプルなもので親戚10人くらいで
ご飯を食べるだけ、顔合わせ見たいなもの。
親戚の集まりは美味しい料理が食べれる上に
別に喋らなくても問題ないし
俺今会話に参加できてないな、、
うわ今一言いらんかったな、、、みたいな
心配もする必要が無いので楽だ。
そんな中、ある親戚が僕に向かって
「今年はm1決勝行かなあかんな!」と
言ってきた。
本当に悩んだ。
ここで
①「もちろん!楽しみにしといて下さい」
②「いやいや、決勝なんて無理ですよ〜」
どちらのパターンを言うのが正解なのかと。
①の場合、
こいつ冗談で言ったのに、乗ってきやがった、
いじりに決まってるだろと思われるかも知れない。さらに、僕は普段親戚の前でボケる事もツッコむ事もしてこなかったので、とても芸人を目指してるやつには映っていない。なのに強気にかましたら、なら普段から面白い事やってみせろよと思われるかも知れない。
しかし、②の場合も
いやいや、出るなら優勝狙わないと、そんな気持ちじゃ一生決勝行けないぞと
今年こそは決勝に行くという気合を見せろよと思われるかも知れない。
実際に悲しい話決勝になんてまだ行けない。
これはマイナス思考とかではなく、今はまだ実力が足りていないと言う現状での判断。いつかは行ってやるという気持ちは十二分にある。
自分の親戚の前でのキャラを考えると②が妥当だろうと僕は②を呟いた。
すると、3人くらいの親戚に
そんな気持ちでどうする、そんなんじゃ芸人やっていけないぞとルーキーズの川藤幸一バリの返しが返ってきた。
ハァ〜全部をぶつけたかった。
けど、川藤幸一には何を言っても言い訳と捉えられるのがオチ。
俺はとびっきりの腑に落ちた声色で
「確かにそうですね、気持ちで負けてました!」と答えた。
自分の中のカリスマ性が底をつきた。
辛くなったのでトイレに逃げ、
ふとトイレの鏡にうつった自分の顔を見ると
左鼻から鼻毛が2本。
どこまでもどうしようもない自分に気持ち悪さを覚え、体調が悪くなった。
体調を崩しながら家に帰りホームアローン2を見た。悪党2人に1人で勇敢に立ち向かうケビンの姿に勇気をもらった。
僕は出ていた2本の鼻毛を悪党2人に見立て
鼻毛に鳩のエサを投げ、ハトが集り身動きが取れなくなった鼻毛を勢いよく抜いた。
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