雑記11 千と千尋の神隠しのの団子をカオナシに食べさせるシーンについて

映画 千と千尋の神隠し、の あるシーンをよく思い出す。
こういうシーンである。

不思議な力のある団子(みたいなもの?)を主人公の千が持っている。その団子を大事な存在であるハクに食べさせようと千は考えている。それを食べさせられれば、うまくすればハクの抱えている呪い的なものを解除することができそうである。

そういうことを心の中に考えている中で、カオナシが暴走しているところに出くわす。カオナシの暴走状態は、その団子を食べさせれば解除できるのでは、と思って、千は躊躇なくカオナシに団子を食べさせる。結果としてカオナシは段々と暴走状態から脱していって、正気に戻っていく。

自分はこの、千が団子を躊躇なくカオナシに食べさせるシーンを思い出して、自分なら もっと踏ん切りの悪い、中途半端な態度を取りそうだ、ということを思う。
例えば自分なら、団子を半分に割って 半分をハクのために残して、もう半分をカオナシに食べさせよう、などと考えそうだと思う。

更に細かく考えれば、カオナシにひとまず試しに4分の1ほどを食べてもらって それで様子を見てみよう、できるだけ多くの分量をハクのために残しておきたいものだ、などとも考えそうだと思う。

千のこのシーンの態度を見ていると潔い、と感じる。自分には中々ない踏ん切りの良さだ、と感じる。
同じような場面で、自分はもっと踏ん切りが悪い具合になりそうである。

『自分ならとっさにこう判断する』というものと違うものを 頭の中に引き出しとして持っておくと、これから先の何かの折に、思わぬ具合に それがヒントとなってくれて、役立つこともありそうに思う。

この記事が参加している募集

#映画が好き

3,072件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?