腹腔鏡下子宮全摘出術　体験談

自分がこの手術を受けることを決めた時、体験談があまりなく少し不安だったので、今後この手術を受ける人がなんとなくでもどういうモノか分かるようお伝え出来ればいいなと思って書きました。

生々しい出来事は省いて、手術前から退院後まで。

＊手術前々日の夜
自宅で下剤を飲む

＊手術前日
午前中に入院し、昼食は消化の良い物が少し出されてその後絶食（水分は寝るまでOK）、午後に下剤を飲む

＊手術当日
血液検査、浣腸後、手術着に着替え自分で歩いて手術室に入り自分で手術台に寝る
数人がかりで体中にいろんな物が取り付けられる間、雑談で緊張をほぐしてくれた
酸素マスクを付けてしばらくしてから点滴で全身麻酔開始
少しずつ体の力が抜けていくような不思議な感じを味わっていたらすぐに意識が無くなる

話し掛けられる声が少しずつ聞こえてきて、少しずつ意識が戻ってきて、酸素チューブを抜かれて酸素マスクに代える
なぜか両腕が激しく震え続けるが、オジサン医師は『腕が震えるの？』と聞いてきただけで特に何もしてくれない（笑）
意識が戻ると同時に体の至る所に激痛を感じる、特に傷口の痛みは熱痛いという感じで激痛
しかしオジサン医師、『痛い？』と聞くので激しくうなづいたのに、『でも激痛って感じじゃないなぁ』と言うだけ（笑）
この時点で私は、息も上手く出来ず苦しいしあちこち激痛だし、未経験の恐ろしい状態なので死にそうな地獄を味わっていたんだけれど、とっとと自分の病室に連れ戻される

病室では、点滴、心電図、パルスオキシメーター、足のマッサージ機（血栓予防）、尿道カテーテルが付けられた状態
伸ばされた両腕の肘の内側が信じられないほど痛くて看護師に訴えると、手術中長時間固定されていたからだと思う、痛くない角度に曲げておいたらいいと言われたので、両腕を頑張って曲げたら少し楽になった
傷みと少しの吐き気を訴えて、他に問題がないことが分かると、ナースコールを握らせてくれてみんな去って行った。。。
死にそうな地獄と恐怖を味わっている私を独り残して、みんな去って行った。。。

少ししてから主治医が手術は無事終わったという報告をしに来てくれた
翌朝まで30分おきに看護師が来て、熱と血圧を測り全ての数値や状態に問題ないか確認してくれるけど、朝まではとにかく地獄でした
この術後から翌朝までが本当に『今夜が山だ～』状態なのでなんとか乗り切るしかない

＊手術翌日
採血後、点滴、心電図、パルスオキシメーター、尿道カテーテル、足のマッサージ機終了（このマッサージ機がうるさいし重たくて動けないからかなり苦痛）
ということで、もう体には何も付けられていない状態に
ここからやっと水分補給がOKになる、水分が取れないのは本当に辛かった（口をゆすぐのはOK）
身体を拭いてもらい、着替えさせてもらい、起き上がれるか、歩けるか、自分でトイレに行けるかを看護師さんが見届けてくれる

薬が効いているため、傷口の痛みはそんなに感じない
朝から食事も開始、五分粥など胃腸に優しい物を少しずつ
ものすごくゆっくり慎重にだけど、意外と動き回れました
ガスがなかなか出なくてお腹が張って張って苦しかったけど、温めたらだいぶ楽になりました

＊手術から２日目
シャワーOK
ガスが出始めたらお腹の張りも楽になるし、胃腸も動き始めて食事の量も少しずつ増える
なるべく動いた方が腸の癒着も防げるし回復も早くなるからということで、廊下を行ったり来たりしてよく歩いた

＊３日目
尿検査、血液検査と、術後初めての診察（内診）
食事はお粥が終わって普通食に
傷の痛みはそんなに気にならないけど、胃腸の働きがまだそんなに良くないからちょっとしんどい

＊４日目
退院
そうなんです、４日目の午前中にはもう退院しました
午後、少しお散歩出来るぐらいには元気

＊退院後初めての診察（２週間後）
エコー検査を含む内診で傷等の状態を確認
この日から一番風呂なら湯船に浸かるのOK（この日まではシャワーのみ）

＊その他
術後からしばらく出血が続きますが、私は１週間ほどで終わりました
痛み止めをもらっておきましたが、15回分で十分でした
術後からずっと悪夢を見続けていて、麻酔の影響かと思って医師に聞いたら、『この状況（入院生活）のせいだと思うので、帰宅したら徐々になくなると思います』と言われましたが、実際帰宅してからは見なくなりました
下腹部にある３つの傷は、時間が経ったらほとんど目立たなくなると思います
おへそは汚くなるかなと思っていましたが、少し変形した程度です
退院して数日後から膀胱炎のような症状がありましたが、診察の日までに自然に治りました
退院翌日からは、30分～1時間の散歩もしていました
ちょっと便秘気味が続いてます

そんな感じかな～
私は筋腫の数があまりにも多く、一般的には４時間程度で終わる手術が７時間も掛かってしまったのですが、それでも予定通り退院し特に問題なく生活出来ているので、そこまで恐怖を感じるような手術ではないのかなと思います