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【世界ALSデー月間特別寄稿、我が師匠・ALS患者岡部宏生氏を語る】

日本ALS協会元会長
ALS患者
月20回外出する抜群のフットワーク
とにかくオシャレさん
全国の三桁のALS患者を知る男
表情がなくても紳士さが滲み出る

岡部さんは私の『ALS人生』の命の恩人
岡部さんに出会わなければ
今の自分は間違いなくない

岡部さんが教えてくれたこと
ALSでも『普通』に生きられる
ALSでもやりたいことは出来る
ALSでも人様の役に立てる
ALSでも人格を示すことは出来る

初めてお会いしたのは5年前
もっと前から支えて頂いている気がする
当時私はまだFC岐阜の社長
世間にALS罹患を公表した直後だった

それから岐阜ー東京の距離にも関わらず
何度も何度もお会いした
お会いする度にその人柄に惹き込まれた
私のような煩悩の塊から見て
岡部さんは悟りの境地にいるように見える

そんな思いを抱いているALS患者が全国にいる
岡部さんに救われたALS患者が全国にいる

岡部さんの周りには
岡部さんの思いに共感した支援者が集まる
そしてその支援者がまた全国の患者を救う

岡部さんには自己保身の感情が
微塵も感じられない
24時間365日
『人のため』だけに生きている

『ALS』
動けない、喋れない、食べられない、呼吸が出来ない
人工呼吸器をつけないと死に至る

そんな病気になっても
人は他人のことを思いやることが出来る
岡部さんは『人間の本性』を私に証明してくれた
岡部さんは『人間の可能性』を私に示してくれた

いつでも岡部さんが私の背中を押してくれる
だから未熟なりに動きまわる
岡部さんには絶対敵わないけど
恩田聖敬として人の役に立てるかもしれない

ALS患者、障害者は決して社会のお荷物ではない
疑う人は実際に『障害者の世界』を覗いてみて欲しい
先入観を捨てて障害者に接してみて欲しい
そこには『新たな世界』が必ず広がっている

6月21日は世界ALSデー
これを機に障害者理解にチャレンジしてみては?

恩田聖敬

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