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拝啓、みちぇるさま---A senior in college◆Part2◆

みちぇる、聞いて。
「そんなんで卒業できたの?」って思ってると思うけどさ、できたんだよ。

ゼミの教授は優しくて自宅での療養を許してくださったし、そのおかげで、自宅で少しずつ自分のペースで卒論を仕上げることができたんだ。
みちぇるも応援してくれてたかな?
ほとんど寝てたね…笑

「卒論発表会には出席しなくて良いからね」という教授の計らいで、大学に卒論を提出してからは実家にいて、家族に少しだけ状況をかいつまんで話したんだ。

夜に眠れないこと
人と会うのが怖いこと
就活できるほどの体力がないこと

父は寛容に、母は心配そうに、なぜか妹は達観してアドバイスしてくれたっけね。

あー、でも部屋の状況は行ってなかったからさ、卒業式直前に引っ越しの手伝いに来た母親と妹にバレちゃたのよね。惨状(通称:腐海の森)が…。
妹は割と冷静に、母は吃驚仰天で状況を受け止めてたっけ。

それからは片付け、片付け、そして片付け…(紙と本が大量に散らばってた)。
母がアパートの状態をあまり知らなかったものだから、おばあちゃんに「惨状だったわ」って電話で報告してたのは傷ついたけどね。酷いと思わない?
話してない私も悪いんだけどね。
でもね、みちぇるも知ってると思うけど、妹は優しいからフォローしてくれたよね。マジ天使。

無事に袴を着て卒業式にも出て、友だちにたーーーっくさん心配してもらって…未だに思い出すけど申し訳なかったな。

人に頼ることができない性格っていうのは、みちぇるも知ってると思うけど。
みちぇるには甘えるけどね〜!!

そうして、卒業式前にアパートの階段で挫いた湿布の匂いが漂う脚を引き摺りながら、アパートの大家さんにご挨拶して、地元に戻ったのでした(本当にドジだよね…)。

長くなるから続きはまたね。

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