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鳥の砂肝(1㎏)と間違えて肝臓(1㎏)買ってしまった話〜①

こんにちは。

今日は最近日常で起きた出来事を書いていこうと思います。鳥の内臓1㎏と闘った話です。


先日の夜勤明け。いつものように寝不足の体を動かしてタイムカードを切りました。カンカンに照る強い陽射しを睨みました。むくんだ足をペダルにかけチャリを漕いで帰っていた6月の初日。

朝の保育園側を通ると、午前のお歌を歌う園児たちの声が聞こえてきます。自由にアレンジを加えていたり、親との別れを引きずって泣いていたり。でも私にとってはまるでそれも賛美歌です。激しい業務に短い仮眠を経て、ようやく取り戻した心の平和を歌ってくれているかのような……。

と、ふと私の中の<食欲>が語り掛けてきました。

「仕事を頑張った労いだ。疲れを食で癒やそうではないか」

そうだね。美味しいもの食べてこの疲れを称賛してあげよう。何か、美味しい……

「……砂肝が食べたい」

あのコリコリとした砂肝を……胃袋の中に…

「オイルに漬け込まれた美味しい砂肝アヒージョが食べたい」「塩とごま油で炒めた砂肝のおつまみが食べたい」

………。

私はチャリの進行を自宅から近くの業務スーパーへと変えて行きました。財布の紐と判断力という名のネジはその時に落としてしまったのかもしれません。

(なぜ夜勤明けというのは疲れている時に限って、突飛なアイディアや思惑が浮かんでくるのか。時に恐ろしいです)

スーパーに着くと、自分の家の冷蔵庫の中身を思い出しながら家計簿アプリに買う材料をメモしていきます。買い物はメモなしではできません。だいたいメモできたところで、順調に食材をカゴに迎え入れていきました。青ネギ、にんにく、オリーブオイル、ごま油……etc。

肝心の生肉は業務用の冷凍コーナーにありました。家庭用の冷蔵コーナーにはメジャーなバラ肉や唐揚げ用の鶏肉はあれど、肝となる砂肝は置いてなかったのです。

さすが業務スーパーで、部位が丸ごと入っているので帰ってから下処理をする面倒さがありました。でもそんなこと夜勤ハイになっている私には関係がありません。満足感をつかみ取る過程でしか過ぎないのです。

「若鶏の鳥肝……これだ」

キンキンに冷えた1kgの肉の塊を掴み取り、私はレジまで持って行きました。あとは砂肝の捌き方をググって調理すれば、念願のアヒージョやごま油炒めが食べられる……!そう期待して、家に帰りました。

美味しい、その幸せを手に入れるために……。


②へ続く。


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