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音、煌めき、混ざれ、爆ぜろ。/反田恭平×札幌交響楽団

反田恭平さんのコンサートに行ってきました。正確に言うと、札幌交響楽団の定期演奏会の、反田さんがゲスト出演する会を見てきた、ということですが。

追加販売でなんとか入手した3階席。でも正面だったので反田さんの手の動きが何とか見える位置でした。
音の跳びは、お値段以上で楽しませていただきました。

感想は…すごい、の一語。甘さの中に憂いを含む、ポーランド仕込みの反田恭平の音が会場全体に粒のように広がり渡る感覚。
あ、あくまでも私個人の勝手な思い込みですんで、異論反論は受け付けておりませぬw

その反田さんに、札幌交響楽団が広上淳一さんの指揮で全力で追いすがる。
今回の演目はラフマニノフのピアノ協奏曲第3番。
ピアノソロをひきたてながらも、時折、荒々しく挑みかかるかのようなオーケストラの演奏。
つぎつぎと襲い掛かるディフェンダーの群れを、反田さんが華麗な超絶ドリブルで躱していく…。そんな妄想を抱きながら、心躍る思いで聴き終えました。
素晴らしいガチンコバトルを見たようで、演奏後、ちょっと泣きました。

反田恭平さんといえば、2021年の第18回ショパン国際ピアノコンクールで第2位を受賞されたことで一躍、名前が知られるようになりました。この第2位は日本人としての最高位タイ(51年ぶり2人目)とのこと。
開催は5年おきで、16歳以上30歳以下という出場制限があります。2021年9月時点で26歳だった反田さんにとっては、この年のコンクールが最後の出場機会だったわけです。ちなみにこの回にはピアニストの「かてぃん」こと角野隼人さんも出場し、本選直前の3次予選まで進んだことで話題となりました。

で、私はこの当時、反田さんをめっちゃ応援してました。
というのも私の中では反田さんといえば2018年公開のアニメ『ピアノの森』で、主人公の師匠にあたる『阿字野壮介』のピアノ演奏を担当した人として記憶に残っていたからです。
…主人公である『一ノ瀬海』の演奏者が誰かは公開されていませんが、この『海』も反田さんが担当したのでは、とのウワサも…。あくまでもウワサですよw

『ピアノの森』は、貧しい境遇に生まれついた少年が森に置き捨てられたピアノと出会い、奇跡的に良き師・ライバルに恵まれつつ、ショパンコンクール優勝を目指す話。

反田さんはそのアニメの主人公さながらにショパンコンクールに挑戦し、第2位という成績を残してしまった!かつ、同4位入賞の幼馴染・小林愛実さんと結婚されるという完璧なストーリーを結実されました!

実はこのショパンコンクールの前年、反田さんの札幌でのソロコンサートを見に行きました。

2020年の反田さん パンフレットより

実は札幌生まれだという反田さん。このときは「札幌には思い入れがあり、このホール(札幌コンサートホールKitara)で演奏したかった」というようなことを、まだ少年かのような空気感で、おっしゃっていました。

あれから3年。
世界での戦いを経た荒武者は、威風堂々…の中に時折シャイな笑顔をのぞかせながらもオトナの男性へと変貌を遂げていました。

次に反田さんの音に出会えるのは、いつなのか。どこなのか。
楽しみにしています!

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