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「春ピリカグランプリ」朗読配信ウラ話/⑱「若者のすべて」 作:yuhi(ゆひ)

「春ピリカグランプリ2023」すまスパ賞受賞作品の朗読について、読ませていただいた感謝と作品への向き合いを綴っていきます。

今シリーズのラストを飾る作品はyuhi(ゆひ)さんの「若者のすべて」です。

「若者のすべて」といえば、フジファブリックの楽曲。あるいは90年代にオンエアされたドラマが思い浮かびます。さらに遡れば60年代にアラン・ドロンが出演した映画のタイトルでもあるようですが、さすがにそちらは私もリアル世代ではありません。
今回の作品も、上記のコンテンツに直接的なつながりはないように思えますが、作者・yuhiさんの脳内に何らかの形でインプットされた「若者のすべて」というワードが印象深く残っていたのでしょう。

今作では、登場人物の彼と彼女のやりとりが洗練されていて小気味いいですね。それこそ映画のワンシーンのようでもあります。
文字数の制限がなければ、2人の人物設定の背景ももう少し詳しく描かれていたかもしれません。

この作品を朗読するにあたって、意識したのは以下のような点です。
・地の文は少し硬めの解説風に。
・冒頭の説明部分では、その時代の若者の恋愛風景が浮かぶように
・女性と男性の会話シーンBGMは、喫茶店にかかる曲のように。
・女性は20代の前半から半ばくらいか。
・女性がタメ口風で男性が敬語なので、男性は女性より少し若いのかも?
・途中からすこし恋を予感させるような、ロマンティックな曲調に。
・エンドのBGMは希望が見えるようなものを。

近未来の話のようでありながら、現代の一側面を描いているようでもある今作、朗読でもお楽しみいただけると嬉しいです。

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