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思いついたら朗読⑨/「通行人A」 作・豆島 圭

「思いついたら朗読」企画、ついに終盤戦に入ります。公開第9弾です!

今回は豆島圭さん作の「通行人A」を朗読させていただきました!

この作品、書き始める前にしっかりとプロットを練って、じっくり推敲もされたのではないかと推察いたします。そのくらいの深みがあるのです。

雨上がりを待つわずかなひととき。その時間を埋めるためのささいな会話だったはずのやりとりが、次第に研ぎ澄まされた刃物のような鋭利さを含み始めます。だが、自己中心的で頑迷なまま生きてきた夫は、その危険さに気づくべくもなく、事態は緩やかにエスカレートしていきます。
「エキストラ」という言葉と「ただ歩くだけ」という言葉の持つ意味が、短いお話の中で決定にその質を変えていく『グラデーション』を楽しむ作品と言ってもいいのかもしれません。

何度も読み返して意味を考えたくなる今作、朗読でもお楽しみいただけると嬉しいです。
お気に召しましたら、チャンネル登録。高評価、よろしくお願いします!

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