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最近読んだ本240920

■3年7組食物調理科/須藤 靖貴 著
高校3年生恵志(ケイシ)くんの食物調理科での最後の1年について描かれた作品。1イベントごとにどんどん成長していく姿に何度か泣きそうになりながら読んだ。クラスメイトも皆本気で料理と向き合っていて、先生も、お母さんも、豆腐屋のおじちゃんも、みんな暖かくて本当に読んでよかった😭



■一瞬で気持ちを切り替える脳内ひとりごと/吉村 園子 著
最近、佐伯ポインティのPodcastをよく聴いているんだけど、それに似た感じでお悩み→こうしたらよいのでは?の形式だからスラスラ読めてGOODでした^^。日常生活での具体的な場面が記載されているから場面を想像しやすいし、こういう対処法はこういう名前がつけられています(アンガーマネジメントとか、そういうの)、とサラッと紹介されるのもよい◎



■少し嫌われるくらいがちょうどいい/曽野 綾子 著
まえがきにひどく共感したため、読み始めた。自分がこうだと思い込んだことは間違っていることが多い、超分かるし、人間関係の基本は永遠の失敗という言葉に感動して泣きそうになった。→だが~~!内容が暗すぎる!もっと作者は成功体験を積んだほうが良いのでは?と思ってしまった(数ページしか読んでいないので的外れかもしれない)。暗い内容の本や曲、人といるとつられて落ち込んでしまうという特性を私は持っているため、早々に読むのをやめた。



■父と私の桜尾通り商店街/今村 夏子 著
・お好み焼子守り失敗女の話・・・圧倒的に主人公がどんくさすぎる。彼氏も彼氏やし、なんで?ってなるシーンが多かった。子供たちに挨拶を自分からする、とかホームレスに怒りの感情を持つとかしてほしかった。読み終えた後めっちゃモヤモヤした。
・ルルちゃん・・・うーん、よくわからない、世の中いろんな人がいるよねってことか??
・チアリーダーなるみ・・・思い込みの力って感じなんかなあ。。セミおばさん怖いけど面白い。なるみは今後もヤバい方向に成長していくと思う。心配。
・スナックせと・・・うーん、結局何?だな、、。ママはほぼ死んでいるし、体のパーツを食品に例えているだけのように思えた。わからない、、、。
ここで読むのをやめた。表題作へはたどり着けず。



■おまじない/西 加奈子 著
短編集。一作品目が良すぎたので続きを読もうと思った。最後まで読んだけど、長濱ねるさんとの対談を含めて全て素晴らしかった、、、!色んな女の子とおじさんが出てくる、日常について描かれているんだけどどうしようも変えられない周囲の人とのかかわりの中で少しずつ変わっていく主人公の姿、、グッときました!めちゃくちゃ読んでよかった!



■そして私は一人になった/山本 文緒 著
彼氏への好きという想いが薄れてきてしまって、別れるか迷っており、「離婚」というキーワードでヒットしたため読んでみた。1996年の山本さんの日記(私が生まれる2年前だ)、ワープロとか今は使わないキーワードもあって、でも感覚は2024年を生きる自分とそんなに変わらないように思える日記で素敵だ。山本さんは今何歳なんだろうと思って検索してみたら2021年に亡くなられていた。旅行先で体調崩しがちとか、安くて良いものを買えたらうれしいとか共感できる点が多くてうれしい。日記の中で執筆中と記載されている書き下ろしの長編小説『恋愛中毒』も、『再婚日記』も読んでみたいと思った。読み進めていくと、1996年の日記以外にも2000年の日記、旅行についての日記、2007年の山本さんの言葉もあった。山本さんと同じ時代を生きていたかった、友達になりたかったな~。めちゃくちゃ出会えてよかった本。



おわり


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