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インターネットに存在するちいかわについて

私は、一日の中で暇さえあればスマートフォンを見ており、SNSに触れない日はないと言っても過言では無い程、インターネットに入り浸っている。主にX(旧Twitter)や人狼(人狼をSNSと呼んでいいのかはさておき)を利用しているのだが、およそ考えられないような発言や行動をする異常者を目にすることも少なくない。そのため今回は、その異常者達について語っていきたい。しかし、異常者という言葉は、使っていて気持ちのいい言葉では無いため、ここからは、”ちいかわ”と呼ぶ事にする。

一言でちいかわと言っても、ちいかわには種類がある。そのひとつがまともに会話ができないタイプである。基本的に意味のわからない発言が多く、協調性がないため、周りに合わせて話に参加することが出来ない。また、過激な思想、発言をしている事も多く、反論すると基本的に激昂して、なにか言い返してくることが多い。だが、このようなタイプのちいかわは、総じて頭が悪いのか、まともに議論することはできない。常に何か言い返してはくるが、その内容は、的を得ていない発言や関係の無い暴言であることが多い。しかし、このようなタイプは、ただ荒らしたいだけの暇人やキッズもいるため、いわゆる”ホンモノ”と見分けるのは難しい。また、次に紹介するものと比べると、比較的マシなちいかわである。

インターネット上には、先程紹介したちいかわよりも、タチの悪いちいかわが存在する。それがいわゆる”ネットストーカー”である。普通の人間は、SNS上で人と揉めることがあったとしても、その場限りでのやり取りで済ますか、ブロックなどの措置をとって関わらないようにする事が多い。また、なにか恨みがあったとしても、時間が経てば忘れてどうでもよくなるのが普通である。しかし、ネトストちいかわに、その常識は通用しない。かなり時間が経ったことに対しても、恨みを持ち続けており、その対象である人の事を監視している。嫌いな人間であれば、関わりたくないと思うのが普通ではあるが、ネトストちいかわは負のオーラを燃やし続け、対象となる人に粘着し続けるのである。基本的に、ネトストちいかわは、相手からなにか反応があると喜ぶため、無視するのがいちばん良い対策方法である。自分が行っていることの異常性が理解できない為、なにか言い返したり、挑発する事は、あまり意味がなく厳禁である。究極のかまちょと言ってもいいだろう。

ここまで、インターネット上に蔓延るちいかわについて説明してきた。実際、インターネットを頻繁に利用している人で、ちいかわに会ったことがない、見たことがないという人は中々いないのではないだろうか。では、なぜインターネット上にちいかわは多いのか、そこにはインターネットの匿名性が関係していると考えられる。インターネット上で、人とコミュニケーションをとる時、
リアルと違って、基本的に匿名で顔出しをする必要が無い。また、一期一会の関係であることも多く、ずっと同じ人と付き合っていく必要も無い。関わりたくなければいつでも関係を切ることが出来る。そのため、インターネット上では、リアルよりもその人の本性が出やすいと考える。

ここで「ネットの方が自分を偽えるんじゃないの?」と思った方もいるだろう。確かに、偽ろうと思って行動すれば、偽ることは出来る。しかし、ここで私が言いたいのは、自分の本性を出せているかどうかの話である。人と話すのが苦手で、中々リアルで自分の素を出すことが出来ないという人もインターネット上では自分の素を出してコミュニケーションを取ることができる。また、中々打ち明けられない秘密を持っている人もインターネット上では、気軽に言いやすいだろう。リアルは、一見穏やかそうな人でも、ネット上では、気が強くなって暴言を吐くという人もいるだろう。また、先程あげたちいかわ達も、そのほとんどは、リアルでいきなり人に暴言を吐くということはしない。自分の顔がバレており、周りの目があるからである。協調性がなく自分の過激な思想を語っているちいかわは、実は、リアルのディスカッションやグループワークでは、静かにしており、何も自分の意見を言わない人間ということもあるだろう。インターネットは自分の素を出しやすく、出してもあまり問題は無いが、リアルはそんなことないからである。

そのため、リアルではもちろん暴言、ストーカーなど出来ないが、そのような欲を内に秘めている人間がインターネット上では、そのような振る舞いをしてしまう。よって、リアルではあまり見ないような、ちいかわ達がインターネット上には、沢山居るように感じるのである。


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