呟き日記 vol.18

晴れの日が続いたから、やっと冬物を洗ってしまえた。
ようやく、きちんと、冬に"またね"ができた。
寂しいような、清々しいような、そんな気持ち。

そういえば、道端の木々たちが一気に青々しくなってきた。
色鮮やかな花景色も綺麗だけど、新緑の蒼い瑞々しさはまた格別だ。惜春から初夏にかけてがいちばん気持ちのいい時期。朝の爽やかさと夜の静けさは、いつまでも歩いていたくなるようだし、吸い込む空気も美味しくて、伸び伸びと解放的な気持ちになる。あと、無性に海に行きたくもなる。日が延びて水平線に淡く揺らめく太陽は、いつまでも眺めていたくなる。そんなひとときが恋しい。

今読んでいる小説に『望みというものがなければ、がっかりすることもないのに』という一節があった。不意を突かれて目が覚める。望みって底無しだ。望んだ時ほど、手からこぼれ落ちていくのは必定ですか?だけどこんな風に、じぶんの中の無意識の気付きや潜在的な感情を知れたりすることがあるから、本読みは愉しい。

忘れたくない記憶って、必ずしも良いものばかりじゃないから不思議だ。わたしの場合、つらく苦しかった記憶ほど抜け落ちてたりして、不完全なところがある。蓋をする癖があるのかな(見たくもないし、聞きたくもないとでもいうような)。ひとつずつあの頃に戻って、上手くやれたとしても、何もかもが変わったとは思えないけど。もう届かぬ声があって、伝えられぬ思いがあって、それらのすべてを懐き続けながら生きていると、いつの間にか心が溶けてなくなってしまいそう。

ここ最近、月曜の夜は決まって眠たくて眠たくて、ソファに腰を落とすと、どうにも動けなくなる。1週間のサイクルの速さに毎週驚くんだけど、この繰り返しが1ヶ月であり、半年であり、1年なんだよな。そう考えると、光の速さで人生が進んでいくわけだから、せめてもっと身軽に歩いていたいとか思う。足枷がありすぎるとよくない。かといってむやみに生き急ぎたくもない。ちょうどいい塩梅がわかってきたらこっちのもんなのにな〜。

さあ、今日からまたリセットだ。
いつまでも勝手に心配してるけど、そんな必要も資格ももうないってわかってる。
でもせめて、心の中で願い続けるくらいは、ね。
いつかちゃんと、その気持ちを星散できる日が来るまで。

では。おはよう、おやすみなさい。