呟き日記 vol.14

まるで初夏だった。春を追い抜かして。
青臭くて湿った土のような匂いを含んだ風がいかにも春の訪れを感じさせてくるもんだから、冬は、寒さに打ちひしがれる日々は、終わりにさせようと思う。
もう大丈夫。こうやって季節も日常も巡ってゆく。

最近は野菜をたくさん食べている。徒歩圏内に産直があって、そこでほとんどの買い物は済ませる。足りないものは家の近くのスーパーで補う。車がなくても生活できるという安心感が多少なりとも支えになっている。春のかぶは柔らかくて美味しい。葉っぱは炒めてふりかけにするよりも炊き込みご飯にする派。(どんな派閥‥?)菊芋はスーパーフードと知ってから目にしたら必ず買うようにしている。生で食べられるくらいなので調理が簡単なところもすき。久々にわさび菜を見つけたので葉をよく洗いサラダにしてむしゃむしゃ食べた。すこし経ってからふとカーペットを見ると、きみどり色の糸くずのような小さい青虫が動いていた。驚きも束の間『よく食べられずに脱走できたね』と感心してしまう。それよりも『よく見つけたねカーペットの上で』とじぶんの方が感心だった。気づかずに踏んづけたり、知らないうちに成長して大きくならなくてよかった‥。よ〜〜く洗ったはずなんだけどなぁ。新鮮な証拠。

ストック切れのタイミングで柔軟剤をやめてみた。洗い心地も香り残りもさほど変わりなくて、別に要らないじゃんとなり買い足していない。コンディショナーはさすがに毛先が絡まりやすくなっちゃったから(たった1日使わなかっただけなのに)ストック切れの翌日に買いに行った。今までなんとなく使っていたけど、実は無くても困らないものってまだまだ生活の中に溢れていそうだ。

桜フィナンシェ。桜とバターの香りがものすんごかった。
どんな環境だって、強く咲き誇れる。



3月、じゃあまたね。