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【アイリスオーヤマ第7回プレミアリーグU-11チャンピオンシップ2022】in 女川

アイリスオーヤマ第7回プレミアリーグU-11チャンピオンシップ2022が、宮城県女川町を会場に開催されました。
チャンピオンシップは新型コロナウィルス感染拡大の影響もあり3年ぶりの開催でした。
また、女川町での全国規模の大会開催は2001年の宮城国体以来、21年ぶりの開催で町内の至る所にのぼりも掲げられました。

出場チームを歓迎するのぼり

アイリスオーヤマプレミアリーグU-11

日本最大級の施設リーグで、全員出場・3ピリオド制を採用しています。
アイリスオーヤマプレミアリーグU-11について詳しく知りたい方は下記のリンクをご参照ください。ご存知の方は飛ばしてください。

チャンピオンシップ(全国大会)



チャンピオンシップ
は、各都道府県の代表が集まる大会として、2016年にはじまり、今回で第7回目を数えます。
これまで千葉県で開催されていましたが、年を重ねる毎に参加する県も増えたことにより複数の試合会場を有している地域を探している中で、2020年3月の第5回大会は東北ではじめて宮城県女川町での開催が決定しました。
しかし、新型コロナウィルスの感染拡大の初期から第一波と重なり中止を余儀なくされました。

2021年3月の第6回大会も第4波と重なり中止を余儀なくされました。
行動制限の掛かった中で、全国から一箇所で集まることが困難な状況で各地域での分散開催となり、東北大会は7月末に女川町で開催されました。

2022年の第7回大会は、いよいよ開催できると意気込んでましたが、大会直前の2月に第6波が猛威を振るい7月に延期を余儀なくされました。

そして、遂に2022年7月27日〜7月29日に開催を迎えました。

概要

主催:アイリスオーヤマ第7回プレミアリーグU-11チャンピオンシップ2022実行委員会
共催:宮城県女川町、女川町教育委員会
主管:プレミアリーグ宮城U-11
後援:宮城県、宮城県教育委員会、(一社)宮城県サッカー協会、石巻サッカー協会、女川町体育協会、女川町スポーツ協会、(一社)女川町観光協会
特別協賛:アイリスオーヤマ株式会社
日程:2022年7月27日(水)〜7月29日(金)
協力団体:女川みらい想像、女川町商工会、女川魚市場買受人協同組合、南三陸観光バス株式会社、仙台大学明成高校サッカー部、コバルトーレ女川、シーパルピア女川の店舗の皆さん、スーパーおんまえや、渡邊商店、マルサン洋品店

出場チーム

出場全36チーム

全国の33都府県から36チームが出場権を獲得しました。
鹿島アントラーズジュニア、柏レイソルU-12、ジェフユナイテッド市原・千葉などJリーグクラブの下部組織をはじめ、バディSC、中野島FC、あざみ野FCなど町クラブの強豪チームが一同に会しました。
開催県の宮城県に加えて東京都と神奈川県が出場チーム数の比例で、複数枠による出場県を獲得しました。大会直前に静岡県のエクセルシオールFCが新型コロナの影響により辞退を余儀なくされました。

大会形式

組合せ

・1次ラウンドは36チームを3チームごとの12グループに分けリーグ戦を行います。
・2次ラウンドは1次ラウンドの同順位の3チームごとの12グループに分けリーグ戦方式で行います。
・順位決定戦は2次ラウンド各ブロックの同順位の4チームを9ブロックに分けトーナメント方式により最終順位を決定します。

大会結果

アンセムに合わせて選手入場
白熱した決勝戦

決勝戦で中野島FCが鹿島アントラーズに4−2で勝利を収め優勝を飾りました。
優 勝:中野島FC(神奈川県)
準優勝:鹿島アントラーズジュニア(茨城県)
第3位:kF3(新潟県)
第4位:ジェフユナイテッド市原・千葉U-12(千葉県)
写真提供:MIYAGI ONE DREAME

全員出場

全員が試合に出場して喜びを分かち合う
(撮影時のみマスクを外しています)

今大会は全員出場ルールを採用し、大会に参加した全選手が1試合につき1ピリオド出場しました。出場チームは全6試合の対戦があったので全員が6ピリオド以上出場したことになります。
多くの大会や遠征で一部の選手がプレー時間を確保されずに悔しい思いをしています。今大会はその様な選手を一人も出さないことを目指し、プレミアリーグU-11の理念の基で行われました。
持続的な開発目標SDGsの中でも「誰一人取り残さない」と謳われており、それは少年サッカーにも当てはまります。昨今、全国大会の是非が議論されていますが、先ずは選手全員を幸せにする環境づくりこそ大切なことだと思います。

試合会場

女川町内4会場で開催

試合会場は女川スタジアム、女川町総合運動公園多目的運動場(第一・第二)、女川小学校・中学校の4会場で行われました。
出場チームは、準決勝・決勝戦が行われる女川スタジアムを目指しました。
普段は学校の校庭として使用されている女川小学校・中学校も今大会ではグラウンドとして様変わりしました。
女川町でも4会場を同時に使用して行う大会は初めてで、今後の町のスポーツ振興の可能性を拡げる上でも重要な位置付けになりました。
人口6,000人余りの女川町ですが、この程度の人口規模でこれだけの施設を有している町も珍しいのではないでしょうか。

大会パンフレット

今大会のパンフレット

今大会のパンフレットは、女川町内に在住するデザイナーの崎村くんのデザインと梅丸新聞のコラボで制作していただきました。
何度も構成を重ねていただいた至極の作品です。
事前注文で各チームに販売しましたが、大会期間中にパンフレットを手に取り試合会場で購入を希望される方も多く、完成度の高さが伺えます。
パンフレット協賛企業:アイリスオーヤマ株式会社、株式会社高政、東亜道路工業株式会社、ホテル・エルファロ、スーパーおんまえや、フォーシーズン矢本・やすらぎの宿メープルテラス、東北電力株式会社、まぐろ屋明神丸、東鉄工業株式会社、南三陸観光バス株式会社

震災講和

女川町は2011年3月11日東日本大震災の最大の被災地の一つです。震災を語り継いでいく役割もあります。今大会では35チームの選手全員に女川町観光協会の語り部による震災講和を実施しました。参加した選手の多くは震災当時1歳程度で当時の記憶もあまりないはずです。これからは震災を知らない世代に語り継ぎ、命の大切さ、仲間の大切さを感じながら防災への取組み強化してほしいです。

震災遺構を前に語り部の話を聞く選手たち

黄色いハンカチプロジェクト

岩手県代表ヴェルディ岩手SSの選手からの寄せ書き
宮崎県代表ヴェントノーバFCからの寄せ書き出場チームから「幸せの黄色いハンカチプロジェクト」にご賛同いただき、黄色いハンカチに心温まるメッセージをいただきました。来年の3.11に女川町の空に掲げられます。女川町も全国のサッカー仲間と一緒に歩んでいきたいです。

女川勝弁

女川の食材を使った勝弁
出場チームの為に1時間早くオープン

出場チームにはおんまえやさんで作った勝弁が提供されました。店舗には大会期間中の4日間で1,600個以上の注文分を連日朝早くから作っていただきました。勝弁の中身は女川の食材を使用しながら、試合の合間にエネルギーに変わりやすいメニューです。
店舗のオープンも普段より1時間早くオープンして出場チームへ飲料の提供などを行っていただきました。

優勝シャーレ

オリジナル優勝シャーレ

大会の優勝チームに贈られた優勝シャーレはシーパルピア女川に店舗を構えるonagawafactoryとプレミアリーグU-11で共同開発した、世界に一つしかないオリジナルシャーレです。シャーレの木材にも拘り、仙台ケヤキ並木が伐採された時に出たものを使用しています。町内業者も一体となって大会を作り上げることができました。

大会記念Tシャツ・優勝Tシャツ

今大会では、地元のマルサン洋品店に協力いただき大会記念Tシャツとして全チーム名が入ったTシャツを作成しました。こちらも好評に付き200枚以上の注文があり、選手たちにとって思い出に残る1枚として地元でも着用していただきたいです。
優勝記念Tシャツも同様に作成していただき、優勝チームに花を添えました。

全チーム名が入った大会記念Tシャツ
チャンピオンTシャツが全選手に贈られました

大会アンバサダーの佐藤勇人・佐藤寿人さん

プレミアリーグU-11のアンバサダーで元サッカー日本代表の佐藤勇人さんと佐藤寿人さんも選手たちの応援に女川町まで駆け付けてくれました。
出場チームは憧れの二人とのフォトセッションに目を輝かせていました。
私も思わず一緒に記念撮影をしていただきました。

贅沢すぎる1枚

ライブ配信

大会最終日の準決勝2試合と決勝戦はライブ配信されました。
決勝戦は佐藤勇人さん・佐藤寿人さんの解説や大坂ともおさんのスタジアムDJなど、プロの試合並みの配信体制でした。
プレミアリーグU-11の公式YouTubeにされた3試合は2日目にしてして約10,000回の再生回数達しました。選手たちの熱い戦いをご覧ください。

地域への効果

今大会には選手・スタッフ合わせて600人以上が参加しました。女川町をはじめ石巻市、東松島市の主要な宿泊場所にご協力いただき、地域全体で受け入れていただきました。宿泊の延数も1,600泊となり地域経済を循環させる上でも微力ながら貢献できたのではないでしょうか。保護者も延数で1,000人程度が各試合会場で選手たちの勇姿を見守りました。
宿泊やバス会社との連携も女川町観光協会をはじめ地元の企業や団体で担えたことも、地域内経済循環を高める上では重要なことだったのではないでしょうか。

少年サッカーU-11は女川を目指す

女川町に限らず東北で全国規模の少年サッカー大会が開催されることは珍しいので、今大会だけに留まらずに今後も継続して開催できるよう実行委員会でも今回の成果と反省を次回以降に繋げていきたいです。
少年サッカー界で「U-11は女川を目指す」というスローガンが定着するように、これからも歩みを進めていきたいです。


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