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「ハクメイとミコチ」考察 食中毒

「ハクメイとミコチ」7巻
第44話 町外れの診療所にて
食中毒で入院したミコチ
魚にあたったらしい


ハクミコ世界の食中毒について考えてみよう
・・・・・・とても怖い想像をしてしまったので、ここに記す

この世界では、小人たちが食べている物は、基本的に現実世界の私たちと同じものである。
文明も近いけれど、電気は無い模様。
冷蔵庫が無い。
となれば必然的に、魚介類・肉類は食中毒の可能性が高くなる。
ミコチとハクメイが住む街から近くに、港街アラビがある。魚介類はそこが主な産地。ミコチ達も時折買い出しに行く。仕入れは干物乾物が多いようだが、街の食堂等では刺身も楽しんでいる。
新鮮な生ものを安心して食べられる、数少ない機会なのだろう。


ミコチの食中毒の原因は


魚にあたったミコチ。
魚で真っ先に思いつくのは寄生虫だ。
特に有名なアニサキス (Wikipedeiaへ。写真が気持ち悪いのでご注意ください)。
これについて調べたところ、非常に怖いことになった。

アニサキスは寄生虫(線虫)の一種です。
その幼虫(アニサキス幼虫)は、長さ2~3cm、幅は0.5~1mmくらいで、白色の少し太い糸のように見えます。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000042953.html
厚生労働省ホームページ

大きさに注目いただきたい。

長さ2~3cm

単位はmmではない。cmである。
そして、ミコチ達小人は、身長9cm

身長の3分の1!!!!

人間比率ならマムシくらいのサイズ感

大きい!!
そんな大きな寄生虫!
怖すぎる!!
エイリアンか!? お腹食い破られるわ!!!


とても怖い想像をしたところで、ちょっと落ち着こう。
いくらなんでもそんな大きな虫が、お腹に入るとは思えない。
そんな大きな虫なら、そもそも魚を料理しているときに、気がつくはず。
そう、大きさが逆に、食中毒を防ぐ方向に働くはずだ。
今回ミコチがあたったのはアニサキスではないだろう。

ああ、よかった・・・
ほっこり日常マンガが、とんだグロホラーマンガになるところだった。


他の原因

魚が原因で起こる代表的な食中毒
①腸炎ビブリオ
暖かい季節に増える細菌による食中毒。魚の食あたりの原因の、半分はこれ。症状は下痢、腹痛、嘔 吐、発熱など。加熱・冷凍で防げる。
②ヒスタミン
赤身魚に多く含まれる アミノ酸の一種であるヒスチジンがヒスタミンに変 化しておこる食中毒。症状はじんましん、頭痛、発熱などのアレルギー反応。

本編では、ミコチの症状は書かれていない。
分かるのは
・1日程度で回復している
・回復後、すぐに働けるくらい軽症だった
・季節は冬以外で、暖かい時期?
季節感がはっきりしないハクミコ世界、次の45話が雷の話なので7月ごろとすると、その前の第44話診療所は梅雨頃だろうか。

このほか、推測できることとして
・ミコチはプロ料理人なので食材が悪くなっていた可能性は低い
・同様に、熱を入れる料理なら十分加熱していると考えられる
・干物類だったなら、水揚げー加工ー保存と、食べるまでに時間が経っているかもしれない


以上から、ミコチの料理の腕を信用するなら②ヒスタミンの、ごく軽症なものだった線か。
もし食中毒症状が出る前日に港街に出かけていたなら①腸炎ビブリオもあり得る。
しかしこの2つ以外にも、魚そのものに毒があったり、大腸菌、ウィルス、カビなどなど、食中毒には数多の原因があるそうだ。

結局、原因特定には至らず。

ともかく大事に至らず良かった。
ミコチ、退院おめでとう。



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