見出し画像

フェア最終日!でも、これからも"本屋"はつづく

■記事書こうと思ったら泣いていました

前回のnote記事から一ヶ月。早いもので、本日が"ブックマンション×ジュンク堂書店吉祥寺店のコラボ企画『たいせつな人に贈りたい本』"の最終日となりました。(コラボフェアは2021年の1月も開催されますよ!)

予定では、もっと頻繁にnote更新して、選書した本の紹介や選んだ理由を語り尽くすつもりだったのですが・・・
師走って色々ありますよね(汗)ということで、なにとぞ…(ひどい言い訳)

さて、気を取り直してフェアの本でも語ろうかと思ったのですが、同じくブックマンションの棚主さんで、今回のフェアにも参加されている『清水家!』さんが昨夜に素晴らしいnoteを書かれていて、今さら私が語る必要なんてないだろうという気持ちに・・・(心に響きすぎたため、大袈裟ではなく読みながら夜更けに泣きました)

が、選書の紹介と本を選んだ理由を少しだけご紹介します。

■選書7冊+幻の3冊

今回、ジュンク堂書店吉祥寺店のフェア棚に「books on the grass」として並べた本は以下の7冊(著者は敬称略)

・スモールプラネット 本城直季写真集/本城直季
・あやうく一生懸命生きるところだった/ハ・ワン・文,岡崎暢子・訳
・すべて忘れてしまうから/燃え殻
・ラストラン/角野栄子
・今日は誰にも愛されたかった/谷川俊太郎,岡野大嗣,木下龍也
・<役割語>小辞典/金水敏
・ソーシャルデザイン 社会をつくるグッドアイデア集/グリーンズ・編

そして、選書はしたものの諸般の事情で今回のフェアでは並べられなかった"幻の本"が以下の3冊(著者は敬称略)

・beの肩書き『人生の肩書き』は、プレゼントしよう/兼松佳宏
・あしたから出版社/島田潤一郎
・SOKKI! -人生には役に立たない特技-/秦建日子

■予測できないから面白い

なぜ、あえて今回のフェアに漏れた本も紹介したのか。

私の棚の本7タイトルの中で、フェア期間中に最初に売り切れたのが「ソーシャルデザイン 社会をつくるグッドアイデア集」でした。

実は,こちらの本、一番最後に選んだタイトルなのです。

兼松さんの「beの肩書き」を並べたかったのですがNGとなり、少し残念に思って自分の本棚を眺めているときに目に入ったのが「ソーシャルデザイン」

"あっ、兼松さんってグリーンズと関係あるじゃん。っていうか、この本『贈りたい本』にいいじゃん"
という経緯によりフェア棚の仲間入りを果たしのです。
それが、まさかこんなにも気に入っていただき、購入いただけるなんて。

ブックマンションの選書でも感じますが、自分が一番オススメしたい本と、誰かが手にしたい本って一致しないことも多いんですよね。
読みたい本、欲しい本って、その人の過去・現在・未来によって変わるから予測できなくて、でも、だからこそ面白い。
(ちなみに、今回の選書で私の予想に反して、売れていないタイトルもあります(泣))

■なぜ、その本を選んだか

さて、今回の選書7冊のうち1冊について、ちょっと(?)語ります。

となると、やはりここは、面陳の「スモールプラネット 本城直季写真集」について

今回の12月のフェアのための選書は、11月15日が〆切でした。
11名の棚主さんの中で、最後まで選書が決まらなかったが私。〆切日に入力しました!(ジュンク堂様ごめんなさいm(_ _)m)

"『贈りたい本』の候補は色々と思いつくけれど、絞り込んで、さらに面陳の本を決めるのが難しい"と悩む日々。
〆切間近、悩んだ時は旅に出るのが定石ということで(?)、11月13日に気分転換と趣味を兼ねて市川湖畔美術館に行きました!!
(遊びに行っただけ、とか言わないで(汗))

数ヶ月前より市川湖畔美術館に興味はありつつ、ちょうど気になる企画展が11月7日から始まるという情報をキャッチしたので、この日まで待っていました。

その企画展とは・・・

本城直季 (un)real utopia

以前から本城さんの写真は好きでしたが、この展覧会を見るまでは今回の選書に写真集を入れることは全く考えていませんでした。

選書した理由は2つ。

この訪問前に少し気が沈むことがあったのですが、会場でジオラマのような、ミニチュアのような、現実とは思えない作品を眺めていたら、頭の中のモヤモヤがなくなっていました。
"作品に没頭することで、つかのま日常を忘れられるのっていいな"そう思えた体験でした。

そして、もう一つの理由。
"文字のない写真集であれば、普段本を読まない人にも受け入れられそう"
"本当に疲れた時は、本を読む気にすらなれないかも"
そんな思いからでした。

2020年を語るには、避けては通れないコロナの感染拡大、自粛生活。

私自身、吉祥寺に行く機会も激減してしまったように、外出せずに家にいる時間が増えました。
しかし、よく考えてみると、ここ数年の中で読んだ本の冊数が少ない一年でした。
時間はあるはずなのに、本を手に取る気が起こらない。そんな日が続いた時期がありました。
私にとって読書は楽しむものだから、気が向かないときに無理に読む必要はないと思っています。

でも、"本"のページをめくることで、日常とは違った風景を眺めることで元気になれるかもしれない。

だから、2020年の最後に『たいせつな人に贈りたい本』として"読まなくてもいい本"を選んでみました。

■本好きたちが集う場所

この記事の冒頭にも書きましたが、ブックマンション×ジュンク堂書店吉祥寺店のコラボ企画『たいせつな人に贈りたい本』は本日12月31日をもって終了です
選書したい棚主募集に応募してから、実際に選書をして、ジュンク堂書店でPOPの設置をして、SNSで発信して、、、
気が付けば、企画を知ってから二ヶ月以上が経っていました。早いものですね。

"ジュンク堂書店という大型書店に選書した本を並べてもらえる!"とテンション高く参加を決めましたが、フェアスタートまでの様々な問合せや準備、決して一人ではこなせなかったし、頑張りきれなかっただろうな。
フェアに参加されている棚主さんたちの情熱や行動力に引っ張られて、一緒にこの"お祭り"を楽しませてもらいました。
もちろん、ブックマンションの中西さん、ジュンク堂書店吉祥寺店のスタッフの方々にも大変お世話になりました。

ブックマンションという場所で、『棚主』として場所を借りて『本屋』をやりながらも、実際には面識のない棚主の方が多いのです。
しかもそれは、今回フェアに参加された方に当てはまり…
それでも、ブックマンションという場所を通じて、本を通じて関わり合えていることが面白く、貴重な体験になっています。

フェアは本日で終わりますが、ブックマンションの64号室「books on the grass」として、これからも『本屋』を続けますので関わってくださる皆様よろしくお願いします!

そして、明後日2021年1月2日からは、"ブックマンション×ジュンク堂書店吉祥寺店のコラボ企画『2021年に読みたい本』"がスタートします!!私も皆さんの選書を楽しみに、お店に足を運ぶ予定です。

■おまけ

市川湖畔美術館の「本城直季 (un)real utopia」展は、2021年1月24日まで開催されています。
会場限定販売のグッズもありますので、お時間、ご興味のある方は訪問されてはいかがでしょうか。

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?