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そそりたつ俺

にゅぽんっと飛び出した其処は未だ
岩肌の洞窟の中だったけど
向こう側は明るくて雲海と太陽を臨む

真っ直ぐに注ぐ光は明るく
雲の上が煌めいて見える
飛び出した儘の僕は
未だ穴に刺さって居て
ぬめぬめと濡れた感触
そして直立不動の儘で硬く勃起している
僕は自分が陰茎だと言う事に気が附く

ずるむけの、赤黝い、その身にびきびきと血管を浮かび上がらせている
一本の陰茎。
包皮は無く、柔らかな亀頭を剥き出しにして
時折漏らす我慢汁で頭からその身を濡らしながら
生臭さを身に纏い

此の世界に立って居る

雲の向こうから風が吹く
ひやっとした感触が粘膜に直撃してヒリつく
ああ、けれども

俺は此処に佇んでいる
此の世界を観ている

皮が剥けて亀頭粘膜が剥き出しにも関わらず
俺には不思議と何も怖い事が無かった
身を守る物も、隠れる場所も何も無く
無為の風すら俺をヒリつかせると言うのに

そんなことよりも俺は
俺自身の屹立で
此れから
此の世の中を渡っていける事が
嬉しくて堪らない

漸く飛び出したこの世界で
何が始まるのだろう

鈴口がヒクついて汁が漏れた


性感帯ボタンです。