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アナログ小説家だった僕が持ち物を極限まで減らすことが出來た話。


単純化趣味者として。

かねてより極致的単純化趣味者として生きていた僕だったが、元来の心配性と時間的貧乏性故に持ち物だけはいつも重たくもっさりとして過ごしていた。
定期的に持ち物の見直しをするのだが、持ち物の重さはいつも大体2〜3kgだ。人と連れ立って買い物や遊びに行く時でこの重さである。
小説を執筆したり手帳に日記を書いたりと、そういう時間を持つための日ではなくても、だ。
然しこの度、人生初の……! 否、10歳以前の荷物の軽さになったので此処にその記録を記しておく。
此れは2023年に僕が辿り着いた新しい生活の様式である。

基本の持ち物

基本の持ち物。

ポケットに入れるもの

・お財布……がま口でチャック不使用で限りなく昭和初期のお財布に近い現代のお財布。イルビゾンテ。赤なのは僕のお財布ラッキーカラーだから。
・新青年スマホ……自作の手帳型カバー。新青年。スキャンして頑張って作った。
・suica……スマホカバーに入れている。東京駅100周年記念。モダンボーイならこれがいいかと思って中古屋さんで購入。
・懐中時計……大正時代の国産懐中時計のレプリカ。フォントと時計の大きさがお気に入り。ベストかジャケットの胸ポケットに入れるか、ない時はズボンのベルト通しにつけてポケットにin。
・リップクリーム……健康的な色になるリップ。顔色がよく見えてお気に入り。

頑張ってポケットに入れるか鞄に入れるもの。

・充電器とケーブル……自分好みのマステを巻いた。袋は元々メガネ入れ。
・お薬ポーチ……candoの合皮のカードケース。絆創膏、ロキソニン、五苓散、胃薬、ハンドクリーム、綿棒
・飴玉を2つ程……糖分不足や空腹で脳みそが全く働かなくなる時対策。

大体手持ち

・500mlの水かお茶……パニック持ちなのでお水かお茶がないと怖くて何処にも行けない。すぐに喉が渇く。お守りも兼ねて居る。

鞄に余裕があったり行く場所によって追加するもの

余裕がある時に持つもの。

・エコバッグ……写真に撮り忘れたけど9割持ち歩いて居る。
・お守りとそのポーチ……良いビニールのポーチ。元々推しぬいを入れてバッグにぶら下げるように買った物。
・電子シーシャ……味が甘くて濃厚で好き。外ではお酒を飲む時に吸う。

以上です。

重さを測ってみた。

最低限の荷物を測ってみたよ。

スマホで撮影してるから実際はこの555g+スマホの152g=707g
ここにペットボトルの500mlが手持ちで加わる訳です。

お守りや電子シーシャを足した重さ。ここにスマホの152gを足して990g。

以前がいつも3kgくらい持っていたことを思うと快挙でしょう。

削減したもの

ぢゃあ逆に、今まで持っていたけど削減したものは何かというと以下になります。

・A5の手帳……推しの写真や画像、大正15年の路線図、シール、今年の目標や大切な考え事などが入って居る。
・ボールペン
・測量野帳ノート
・文庫本
・ペンケース……蛍光ペン、定規、付箋、スタンプ等が入って居る。
・小さな人形やマスコットなど……写真撮る用に、と思っていた。
・消毒液……結局何処の店舗にも消毒液があるから使うことがなかった
・生理用品……生理がなくなったので……万歳。
・バッグハンガー……あると便利だけどなくても大丈夫だったから

大体こんな所かな。

手帳、ノート、筆記具を持ち歩くことをやめたことについて。

手帳やノート、文庫本の類が特に重くて大きかった。
これらを持ち歩いていたのは1分でも書く時間があれば何か書こう、書く時間がある時に限って紙とペンを持っていなかったりするから持っていよう、と云う時間的貧乏性だったからだ。
けれど人と出かける時は、電車で座っていても大体眠るか思索して終わるし、紙とペンを広げるとそれだけで目立って不審に見えないか気になってしまうし、紙に書いたものを誰かに覗かれそうで落ち着かないし(それでも20代の頃は通勤電車の中でノートを出して小説を書いていたものですが)結局書かないなあと思うに至った。

なので此処はもう出掛けて居る時に空白の時間ができたら
・眠って体力を温存する→その分家で書く
・気になって居ることを思索する
・瞑想の時間にする
・書きたくなったらスマホで書く
・書きかけの文章があれば、スマホで読み返して推敲する

創作や文筆に関する仕事はこうして行こうと決めた。

割り切れるようになったのは、電子端末で執筆できるようになったことも大きい。
雑文や日記は、appleのメモアプリに全部入れているのでスマホでつぶやきを書けば、その儘家でも続きが書けるし、長文創作小説もスマホの端末画面なら調子を崩さず書けるのでそれも良かった。
以前は赤かピンク罫線のB5のルーズリーフでしか文章が書けなかったから、こうした自分の変化は助かった。(※自分にとって書きやすい条件とは何か?と考え直し、作業のデジタル移行に成功した)

文庫本を持ち歩くことをやめた件について

結局毎日寝不足なので、電車で小説を読もうとしても3行で眠くなって全然読み進められなかった。俺は小説すら読めないのか。と自分に絶望しかけたけれど、ちゃんと眠ったらしっかり小説が読めるようになったので、自分が疲れすぎて居るということに気がついて、電車の中で座れたら眠ろう! と切り替えることにした。
眠くなくて何か読みたい時は、気になって居ることを調べて読むことにした。

つまり、知的・生産的活動は外出中は総てスマホに託すことにした。
電池の減りを気にしないで済むように、バッテリーは必ず持っていくことにして。そうすれば1日くらいは手帳や本の代わりにはなるだろう。

昭和2年のモダンボーイとして。

僕が此処まで持ち物を削減できたのはステッキがきっかけだった。
モダンボーイのスタイルとして、秋冬はステッキを付いて歩いたら完璧にカッコい。
然しステッキをつくには手ぶらじゃないと決まらない。
どうしてもステッキを付いてかっこよく決めたい僕は、頑張って極限まで手荷物を減らしたのでした。
お陰で本当に手ぶらで歩くことに成功した。

こうしてステッキでお出かけするために。

この当時はスマホがないから、きっと荷物は財布とタバコとハンカチくらいだったんじゃないかなと思う。
ポイントカードの類すらないんじゃないかな。

当時よりどうしても荷物が多くなってしまう令和だけど、精々頑張って、僕はシックなモダンボーイとして街を歩いて行こうと思う。


おしまい。

性感帯ボタンです。