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僕の大好きな

波は穩やかに搖れ
暗闇の
中の
海面(みなも)は何も無い
叢や森と區別が附かない

街の燈をゆらゆらと
映して輝いてゐる
夜の海

たおやかなる波は
ぼくの腕から歪に飛び出たものや
荒ぶつた軀を緩やかに
平板に延して、馴染ませてゐく

半刻も經つと
頭上に幾多の星が瞬いてゐるのが目に入つて
ぼくは夜の陰が織りなす闇の中に「ただいま」を云ふ

性感帯ボタンです。