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僕が病的に好きな渡辺温の関連記事。ヲタ活まとめ。
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#長谷川修二

シンドバッド船長/解説未満感想文

こちらにデータ入力をして書き起こした作品に就いての話です。 ↓↓ * 僕の激推しモダンボーイこと、長谷川修二氏の短い1作です。 そもそも長谷川修二は映画会社で翻訳や宣伝部長をして居た人なので、創作小説畑の人ではないのですが、新青年には小説形式でモダンボーイ指南の様な文章を幾つか書いて居ます。 渡辺温が新青年に入ってから寄稿が始まって居るので、温の依頼で新青年に書き始めた事が考えられます。この話は渡辺温が編集部から離れて居る時に掲載されたものですが、温が縁で新青年と繋がりが

シンドバッド船長—道頓堀モダン気質— /長谷川修二

シンドバッド船長—道頓堀モダン気質—長谷川修二・作 新青年昭和3年12月号掲載  大阪では矢張り道頓堀であるが、古来の伝統的な道頓堀情緒などは見度(みた)くも見られなくなっている。芝居小屋と芝居茶屋の雰囲気を、神(かん)ながらの道頓堀情緒と考えて、近頃の大阪などに来ようものなら、昔の幼馴染の家が貸家になってた程の失望を感じてしまう。今更にモダン繁昌詩を書くなら、どうしてもカフェを謳わなければならないのだ。大阪は橋の都であったが、今ではカフェの街である。カフェの数(すう)は全

新青年関連についての雑感(2024年2月頃)

僕の中身、僕の魂の8割は新靑年(主に昭和2年ー5年頃)で出來て居るんぢやないかと思ふ。新青年をもぐもぐ食べて自分のことを取り戻さう。小学生の頃から新青年を見ると嬉し涙と恍惚の鼻水が出そうになり、ずっとにやにやして体温は上昇し、本物を目にすれば心臓が破裂るすかと思うほどドギマギし、本物があるという情報を目にしただけで手をばたばたさせて躰をびくつかせて仕舞ふ……。うーん。 ⚫︎ 長谷川修二君も著作権切れなのだなあ。これは僕があちこちに散らばった長谷川修二の文章を集めて同人誌形

渡辺温に関する所感あれこれ。(11月期)

三廉図書館行ったあたりからメモ帳に書き溜めて居たものをまとめて出します。 * シック・シネ・シック、タイトルがオシャレすぎん?温のセンスだろうなな。 * 「せんちめんたる・なんせんす」これもきっと温のセンスだろうなあ。あの人ほどセンチメンタルが似合う人もいなかろうに…。せんちめんたる・なんせんす。僕の好きなものが凝縮されていて好きすぎる言葉で思わずメモしちゃった。昔サークル名をつけるときに考えていた自分のテーマみたいなものも思えば「せんちめんたる・なんせんす」的なものだ