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ExcelとかAIの試験って意味ある?「⚪︎⚪︎できること」が最大のメリット

以下のVoicyの放送のAI文字起こしをベースに記事化しています。詳細はVoicyでの放送をご確認下さい。

https://voicy.jp/channel/4403/721206

IT系の試験って何のメリットがあるの?

私はエクセルやIT関連のスキル系の資格について長年経験を持っています。例えば、MOS試験の講師や書籍の執筆、VBAエキスパート試験に関するオンライン講座の制作もしました。最近では、自分自身が「生成AIパスポート」という試験の勉強もしています。

こうしたITやスキル系の資格でよく質問があるのは、
・「就職に有利ですか?
・「評価につながりますか?
ということです。

正直なところ、資格自体にそこまでインパクトのあるものは稀(まれ)だと思います。

どちらかといえば、試験勉強をすることで
「知識を体系化できること」が、最大のメリットだと言われています。

実際、Webで多く見られる試験合格者の体験談からも、「知識を体系化できたこと」が一番良かったと言われていることが分かっています。

いやいや、「知識の体系化」ってそもそも何?

ところで「知識の体系化」とは何でしょうか?
意外と厳密に説明されている場面に出くわしたことがありません。

そこでまず「体系化」について辞書で調べてみたところ、「体系化とは、バラバラなものを関連性を持たせてグループ化したり、階層構造を作ったりすること」とあるのを知りました。

しかしこれではまだ漠然として分かりにくいので、具体例を考えてみることにしました。そこで思いついたのが、野菜に関する知識を体系化するという例です。

野菜に例えてみよう


例えば、レタス、ほうれん草、人参、大根、きゅうり、トマトといった個々の野菜の知識がバラバラにあるだけでは、点と点にすぎません。

しかし、この知識を「葉物野菜」「根菜類」といったカテゴリでグループ化していくことで、全体が複数のグループに整理されていきます。レタスとほうれん草は「葉物野菜」、人参と大根は「根菜類」に分類できるという具合です。

さらにこのグループはすべて「野菜」という上位概念に含まれるため、階層化された知識体系を構築できるのです。このように体系化することで、野菜に関する知識の全体像をつかみやすくなり、個々の野菜の理解が深まります。

「知識を体系化」できると何がメリット?

体系化によるメリットは「全体の理解が深まる」ということがよく言われます。しかし、それだけでしょうか?

そこで、ChatGPTと議論してみることにしました。

すると、体系化には「新しい知識を吸収しやすくなる」という別の大きなメリットがあるという意見が出たのです。

これはとても納得できるアイデアだと思いました。

例えば「葉物野菜」のグループの中にレタスとほうれんそうがあるという理解があり、新しい葉野菜が出てきたとき、この野菜は葉物野菜グループに分類できる、とすぐに判断できるわけです。

つまり、体系化された知識がある程度の「器」となっていると、新しい知識をその器の中に適切な場所に収めることができます。

このように、体系化することで新しい知識を吸収しやすくなる、というメリットこそが非常に大きな意味を持つのだと理解できました。

ただし、やるからには合格を目指さないと学習効果が薄い

ただし、単に体系化するだけでなく、合格という結果を出すことも重要だと考えます。

目標を定めて合格を目指すことで、より体系的な勉強につながるからです。
また、試験という性質上、時間と金銭的なコストを要するため、ある程度のプレッシャーも働きます。

MOSのような「手を動かす系」の試験の場合

特にエクセルのMOSのような実技試験の場合、試験対策をきっかけに技能が向上するという意味で、プロセスも価値があると思います。

MOS試験は、実際にコンピュータ上で問題を解く実技試験です。試験対策をしていくためには、何度も何度も練習問題を解き、実際に手を動かして入力操作を繰り返していく必要があります。

こうした反復練習のプロセスこそが、Excelの技能を向上させる上で非常に大きな意味を持っています。試験対策用の模擬試験を利用して、実践的な操作をいろいろなパターンで体得していけば、試験に合格できるレベルを超えた実務スキルが身についていきます。

つまり、試験合格を目指す過程で鍛えられた技能が、就職後の業務スキルと直結するのです。こうした意味で、合格よりもプロセスに価値があると考えられるのです。手を動かしながら学ぶ実技系の試験こそ、このプロセスの価値が最大限に発揮される場面といえるでしょう。

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