【3491 GA Technologies】優位性❌

中長期的な競争優位性を、雑に判定するシリーズ

1.企業概要
不動産売買マッチングプラットフォーム、不動産業者向け賃貸管理システムなど。

2.分析
不動産業界を知らなすぎて、勘違いしている可能性も大なのですが…
(1)不動産売買マッチング(RENOSY)
既存のレインズがある中で、高い競争優位性を打ち出すことはそもそも困難。
真の狙いは、自社が買い手ニーズを収集し、それに合わせて仕入れ販売することと予想。自社仕入れのキャッシュコンバージョンサイクル24.6日を実現するAIは素晴らしいが、買い手ニーズ20項目で判定しており開発難易度は低い。
またRENOSYのシェアは現在7.3%とのこと。恐らく買い手は、希望物件を各サイトや不動産業者に提示し、適当な物件を紹介してきたサイトや不動産業者から購入をしている。複数のサイト/不動産業者への提示は今後も続くはずであり、決定的な競争優位性の確保は難しい。
「10年前よりも競争が激化し粗利率が半減している」との説明も、この裏付け。

(2)不動産業者向け賃貸管理システム
競合多数(https://it-trend.jp/rental_management_software/article/615-0003)。そもそも開発難易度は高くなく、50歩100歩。
全日との提携で期待感を高めているが、全日各社とも管理システムの検討をしていないはずがない。導入済の会社も多いはずであり、レッドオーシャン。

3.結論
資本コストを超過する利益を、中長期で安定的に稼ぐ競争優位性無し。

※短期の競争優位性について論じたものではありせん。
※ご意見大歓迎です。

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