NAGI

ネオ縄文的思考/デザイナー/ミックス(🇹🇼×🇯🇵🇪🇸)

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    作品(アート・デザイン・映画)のレビューや感想

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それでも、少しの反抗心をのせて、わたしはわたしを「ぼく」と呼ぶ。

普通とは、特に変わっていないこと。ごくありふれたものであること。それがあたりまえであること。また、そのさま。 男の子は青色が好きで、女の子は桃色が好き。男が女を好きになり、女が男を好きになるのが”当たり前”の世界で、それを”普通”の価値観として受け入れて生きる、らしい。 「気分屋で、芸術肌ね」 「だけど、根性なしの甘えん坊なところもあるかも」 興味本位で入った横浜中華街の占い屋で、私の名前と誕生日だけしか知らない、初対面の人に自分を次々と暴かれていくのは興味深かった。

    • ロゴデザイン|「オトナ帝国」の制作過程

      [概略]「オトナ帝国」のロゴ制作 [期間]2021年1月 [ソフト]Illustrator 01 目的・背景同期3人に声をかけられたのがきっかけ。 彼らがプライベートで立ち上げたサービス「オトナ帝国」は「懐かしいゲームでコドモに戻れる宿泊施設」がキャッチコピー。 友達や兄弟とやりこんだり、親に隠れて布団の中でこっそりとやったり...ゲームを通じた懐かしい記憶を蘇らせ、ノスタルジーな気分を味わいながら仲間と時間を共にできる、そんな空間を提供しています。 02 コンセプト

      • 『もののけ姫』は、なぜ『もののけ姫』というタイトルなのかーマズローの欲求段階から考察してみる

         「一生に一度は、映画館で、ジブリを」のキャッチコピーで6月26日から過去のジブリ作品が4本映画上映されることとなり話題となった。  公開後映画館に駆け込んだぼくが一本目に選んだのは、幼少期、親が買ってきたビデオから始まり、大人と呼ばれる歳になった今でも年一で観るほど好きな『もののけ姫』。  人生ではじめて映画館で観て、開始3秒で泣いた。  ビデオテープが擦り切れるまで観たはずなのに、それでも拾いきれなかった、たくさんのメッセージが隠れていて、心の震えが止まらなかった。

        • 『もののけ姫』は、唯一空を飛ばないジブリ作品?

          『もののけ姫』の何がすきかと聞かれる度、頭を抱えるほど悩むのだが、「空を飛ばないから」と答えるようにしている。  宮崎駿監督作品といえば空を飛ぶ描写が十八番。でも、『もののけ姫』にはない。  なぜ『もののけ姫』の登場人物達は、空を飛ばないのか。 「空を飛ぶ」描写に込められた思い ジブリの中でも、特に駿が手掛けた作品に空を飛ぶ描写が多いのは、彼自身の生い立ちに関係している部分が大きい。  駿は、自身の生家が航空機産業に関係していたため、幼い頃から空を飛ぶことに憧れを持って

        それでも、少しの反抗心をのせて、わたしはわたしを「ぼく」と呼ぶ。

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          3本

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          「生きる」とは、記憶をインスタレーションすることークリスチャン・ボルタンスキーと『千と千尋の神隠し』にみる死生観

          記憶は今日と明日の接着剤ぼくたちは、昨日生きた自分と今日生きた自分が同じだと信じて疑わない。 もしかしたら昨日までは違う誰かとして生きていて今日になって急にすり替わったかもしれないとか、もしかしたら、昨日とは違う世界線の個体として今日の自分をはじめたかもしれないとか、そういうことは考えない。 まあ、毎朝起きた際にコマンドが出るわけでもないので、信じる信じないという決断に至ることすらなく、昨日までの記憶が接着剤になって今日という自分が自然発生的に生まれ、明日も紡がれる。

          「生きる」とは、記憶をインスタレーションすることークリスチャン・ボルタンスキーと『千と千尋の神隠し』にみる死生観

          動物性タンパク質LOVEなわたしが、期間限定でヴィーガン食をやってみた。

          好きな食べ物を聞かれたら「肉!卵!チーズ!」と三連発で答える、あのぼくが。朝はチーズをたっぷり包んだオムレツと、ヨーグルト、カフェオレがマストアイテム。時たま朝から焼肉を食らい、5月の15時のおやつはマスカルポーネだった。肉と乳製品と卵で構成されていると言っても過言ではない、このぼくが。 期間限定でヴィーガン食をやってみたので、その体験を綴ってみようと思う。 いまさらだけど、ヴィーガンってなに?食の多様性が日本でも徐々に広まったので、耳にしたこと・目にしたことのある方は多

          動物性タンパク質LOVEなわたしが、期間限定でヴィーガン食をやってみた。

          拝啓、"親父"殿。最低で最高な芸術家である君の話をしよう。

          人間は、失わないとわからない生き物だ。 だから、家族や友人、大切な人の死によって、後悔する人が多くいる。 どうして生きている間にもっとよくしてあげられなかったのだろうと。 不慮の事故など様々なケースがある中で、老衰や病気により遅かれ早かれ閉幕が物語られる死において、「もっと生きている間によくしてあげたらよかった」と言える人は、僕はずるいなと思う。 後悔は蜜の味というが、生前何もしてこなかった自分の甘えや弱さを、後悔することで許しているんだなと思ってしまうからだ。 もし、後

          拝啓、"親父"殿。最低で最高な芸術家である君の話をしよう。