コミュニティマネージャー しょうじさん|メンバーに聞いてみた
omusubi不動産の紹介をすると「いろいろなバックグラウンドの人が働いていて面白いですね」と言っていただくことがよくあります。きっかけはそれぞれ違うけれど、「omusubi不動産」という会社に集い、同じ方向を目指して日々精進しています。
omusubi不動産の一番の魅力は、一緒に働いているひとりひとり。どんな人が、どんなことをしているのか。どうやってomusubi不動産にたどりつき、一見、ちょっと変わった不動産屋で働いてみようと思ったのか。この連載では、omusubi不動産の日常の様子を覗きながら、なかで働くスタッフに話を聞いていきます。
「今この瞬間」を写してくれる家族写真
――このインタビューを受けてもらうみなさんには毎回「自分を表すものをひとつ持ってきてください」とお伝えしていますが、しょうじさんが今日持ってきてくれたのは写真ですね。
しょうじさん:はい、家族写真です。全国をまわられている出張写真館「いとう写真館」の伊東俊介さんに毎年撮影して頂いていて、リビングの壁に並べて飾っているんです。当時のありのままの時を刻むような写真を撮ってくださる方で。
――モノクロなんですね。
しょうじさん:そうなんです。モノクロのフィルムで撮影してくださるんですよね。フィルムの場合その場では撮った写真を確認できないので、伊東さんがセレクトして、いちばんいいと思うものを2ヶ月後くらいに送ってくれます。
――じゃあ届くまで楽しみですね。どうやっていとう写真館さんのことを知ったんですか?
しょうじさん:横浜に住んでいたときによく行っていた大好きなセレクトショップがあるんですけど、そこにいとう写真館さんが、毎年来ていて。上の子がちょうど0歳だったときから撮ってもらうようになったので、今年で6年目ですね。実は、この家族写真がきっかけで夫婦でもカメラにハマり始めました(笑)。
――わあ、いいですね!
しょうじさん:子どもたちはどんどん成長していくので、今の姿を残そうと思うと、いっぱい撮りたくなっちゃいます。でも普段は自分たちを撮ることってあんまりないので、家族写真を撮ると、そのとき自分こんな髪型だったんだ、と後から気づいて当時を振り返れるんですよね。
面白そうなお店を調べると必ず「omusubi不動産」に行き着いた
――横浜に住んでいたとのことですが、どうやって松戸のomusubi不動産のことを知ったのでしょうか。
しょうじさん:数年前に、横浜から流山に引っ越してきたんです。それで、休日にどこか面白いお店ないかなと思って調べてたら、どうもomusubi不動産に行き着くというか(笑)。
――へえ! どういうことでしょう(笑)。
しょうじさん:この辺りの素敵なお店を開拓してみたいな、と思ってsmokebooksさんとか、Tokoa CoffeeさんなんかをSNSで見ていたんです。すると、どうもomusubi不動産の名前が毎回出てくるなと。また、そんなにすぐ買うわけではないんですが、マンションとか物件とかを調べてみて、「これかわいいリノベーションだな〜」ってよく見るとやっぱりomusubi不動産が出てきて(笑)。
――「またか!」ってなりますね(笑)。
しょうじさん:そうなんです(笑)。もともと横浜に住んでたときにも個人店同士のつながりがあるのがとても素敵だなと思っていたんです。それをomusubi不動産は土台作りとしてかかわっていて、こんな会社で働けたらなって思ってたんです。
――ふむふむ。
しょうじさん:でも、不動産屋は知識も経験もないし、無理だろうなあ、って思いながらSNSのフォローだけをしていました。ところがあるとき、Twitterでパートの募集をしているのを見かけたんです。大学を出てからアパレルの販売員を長くやっていたんですけど、結婚を機に事務のパートをやって、出産して、また事務のパートをやっていて。だから事務のパートならできるかも、って思ったんです。
――すごくいいタイミングでしたね! そこから事務のパートとして働き始めて、今では企画運営を担当していますよね。ポジションはどのような経緯で変わったんですか?
しょうじさん:現実的なことを言うと、夫が転職して時間がつくれるようになったのがひとつですね。以前よりも長い時間の勤務ができそうだなと。あともうひとつは、事務のパートをしていたときから、カフェ物件ツアーにかかわったりしていたこともあったんです。
――カフェ物件ツアー、楽しそうです。
しょうじさん:カフェとかコーヒーが好きで、空き店舗物件やomusubiとかかわりのあるお店がいくつかあるから、ツアーで回れたら面白いかもね、と話していたら実際にその企画メンバーとして声をかけてもらって。賃貸と企画運営のメンバーで企画チームをつくり、せんぱく工舎や好月の空き店舗や、One Tableを回って、最後にTokoa Coffeeさんでお茶しながら店主さんのお話を聞かせてもらう、っていうツアーをやりました。それが発展してか、気づいたら企画運営のお仕事をするようになっていました(笑)。
――でもそれでやれちゃうのがすごいです。事務から企画運営になったことで、戸惑いはありませんでしたか?
しょうじさん:今まで大きい企業でしか働いたことがなかったので、割と決められたことをやることの方が多かったんですよね。でもomusubiでは自分でいちから考えてやってみる、ってことばかりなので、全然違うなと。下北沢で「NO BIG DEAL」というイベントをやる際、松戸ブースの企画担当をもらったんですけど、「どういうコンセプトで誰を呼ぶとかも決めていいよ」って言われて、「え? 決める……? わたしですか…!?」って(笑)。
――そこから決めるんですか……!? って(笑)。
しょうじさん:そうそう(笑)。現在いくつかの場の運営に携わっていますが、それらをただ使ってもらえればいいわけじゃないので、何をしたら面白いか、どういう人に使ってもらえたらいいか、自分でも想像をめぐらせながら、日々の仕事に向き合っています。
今の仕事でなければ出会えなかった人たちがいる
――実際にomusubi不動産に入ってみて、どうでしたか?
しょうじさん:意外と不動産屋らしい一面もあるんだなと思いました。契約書の作成だったりとか、物件の管理業務ってあんまり外からは見えてないと思うんですけど、やっぱりそこは不動産屋なんだなあ、と。でもそれだけじゃないのがomusubiらしいですよね。特にわたしがやっている企画運営って、不動産屋の「不動産業じゃない部分」なので(笑)。
――たしかに、一般的な不動産業にはないお仕事ですよね。
しょうじさん:そうなんです。しかも、普通に生活していたら知り合えないだろうなという方とたくさん出会えるので、すごく面白いなと思います。たとえばシェアアトリエのせんぱく工舎のアーティストの方だったり、お店を持たれている方と、お話する機会があったりとか。
――普段だったらお客さんとして接する機会しかなかなかないですもんね。
しょうじさん:One Tableの運営にもかかわっているんですが、One Tableは曜日で店主さんが変わるお店で、かなり幅広い方がいらっしゃるんです。だから性別・年齢問わずいろんな方とお話することがすごく増えましたね。One Tableは「コーヒーを提供すること」という同じ条件のもとカフェをやっていただいているのに、パティシエの方もいれば、ビーガンカレーをつくる方もいて、面白いです。
――しょうじさんはいろんな方と接する機会が多そうですが、omusubiに入って印象的な出来事をお聞きしたいです。
しょうじさん:まず入社してすぐ、靴職人の方とか、タイ料理屋さんとか、不動産とはかけ離れた活動をしている方が社内メンバーにたくさんいることに驚きました(笑)。たとえば高橋さんは賃貸管理をごりごりにやっているのに、休みの日は靴教室を開かれたりして、頭の中どうなってるんだろう? って(笑)。
――ギャップがすごいですよね(笑)。
しょうじさん:また、一緒に企画運営で動いている岩澤さんも演劇のお仕事をされている方なんです。以前せんぱく工舎で公演をやられていて、こういうものをつくってるって、ほんっとにすごいな、と。演劇もそのとき初めて観ました。
――社内メンバーとの交流をきっかけに演劇を初めて観る、ってすごい経験です。
しょうじさん:そうですよね。こういったこともまた、omusubiに入ったからこそだなと。その場に入居者さんたちも見にきていて、それもまたいいなあ、って思いました。ただの不動産屋とお客さんだけじゃない関係を築けている、ということなので。
働くようになって知った松戸の新しい一面
――働く前に松戸へ来たことはありましたか?
しょうじさん:柏のライブハウスに出ていたことがあって、松戸は通過してました(笑)。
しょうじさん:えっと、当時バンドをやってて、ベースを弾いてました。ちゃんとCDを流通させて、みたいなことをやっていたわけではないので恥ずかしいんですが……(笑)。
――いえいえ! 弾けるだけでかっこいいです。何で柏のライブハウスだったんでしょうか。
しょうじさん:大学の軽音サークルで知り合った子とオリジナルバンドを組んだんですが、ひとりが柏出身だったので、それで柏のライブハウスに通っていて。ちなみに夫とはそのライブハウスで知り合いました(笑)。
――わあ、素敵です! じゃあほとんど松戸の印象はなかったですよね。今のしょうじさんから見て松戸はどんなまちですか?
しょうじさん:このomusubi不動産の事務所があるみのり台や八柱エリアは特に穏やかな空気が流れているなと感じますね。緑も多くて過ごしやすいです。One Tableから徒歩10分くらいのところに「21世紀の森と広場」っていう公園があるんですが、そこはよく子どもと遊びに行ったりしてますね。
――お気に入りのお店はありますか?
しょうじさん:先ほどの公園もそうなんですが、おかやま生花店さんがすごく好きです。せんぱくのオープンデーでも出ていただいたことがあるお店で、一輪でも様になるお花を扱っているんです。あっ、このお花もそうなんですよ。
――初めて見ました。ほんとうに存在感がありますね。
しょうじさん:すごいかわいいですよね。おかやま生花店さんへ行くようになってから、家に花を飾る習慣ができました。お洋服や小物も売ってるんですけど、それもめちゃくちゃ好みなんです。お店の方たちとお話するのもとっても好きで、いつも癒されています。
――お話を聞いていたら、わたしもお店へ行ってみたくなりました。今度また松戸へ来た際に覗いてみようと思います!
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https://www.omusubi-estate.com/?post_type=fudo&p=44391
https://www.omusubi-estate.com/?post_type=fudo&p=44026
取材・撮影=ひらいめぐみ
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