見出し画像

古都京都の文化財に触れてみた/第2回遠足

はじめに

皆さんはじめまして、OMU世界史同好会の法学部2回“てい”と申します。
今回は、2022年4月4日に開催された第2回せかどう遠足の様子をご紹介します!目的地は京都府宇治市。宇治市は、京都と奈良、そして東国を結ぶ主要道が通り古くから交通の要衝として発展した場所で、多くの古典文学作品の舞台であると共に、宇治茶で知られる通り老舗茶舗が店を構えるなど日本の文化の中心の一つでもありました。私自身も久々に行ってみたかったこともあり、本遠足の企画を担当しました。
本稿がこういったブログへの初めての投稿であり読みにくい箇所があるかもしれませんが、少しの間お付き合い頂けると幸いです^^

平等院へ

当日は宇治観光の玄関口である京阪宇治駅に集合となりました。(JRも通っているのですが運賃高過ぎだろ)駅舎も宇治らしく落ち着いた雰囲気で個人的に好きです。当日は9人の参加となり、賑やかに出発です!

宇治橋と紫式部

駅を出てすぐに見えてくるのは宇治橋です。この橋は、7世紀中頃に急流である宇治川に架けられたとされており、日本三古橋の一つに数えられています。これにより奈良・京都・滋賀を結ぶ水陸交通の要衝として、重要な役割を果たすようになったのです!

参道の様子

その先へ進むと、平等院へつながる参道へと進みます。さすが宇治抹茶の本場、どこを見ても抹茶、抹茶、抹茶...抹茶ラーメンや抹茶餃子なんてものもあるみたいです。(会員によると見かけによらず結構美味しいらしい笑)

いざ入場

そして参道の奥に姿を現すのが平等院の門です。料金を支払い、いざ入場…!!!

毎日見るアレやん!!!
そうです、ご存じの方も多いとは思いますが、10円玉の裏面のデザインは平等院鳳凰堂なんです!池に浮かぶ左右対称の荘厳で美しい姿に一度来たのにも関わらず改めて感動を覚えました。
ここで平等院(と鳳凰堂)について軽くご説明します。平等院は、時の関白藤原頼道が父・道長から譲り受けた別荘を寺院に改めたことで創建されます。平等院が創建された1052年は、悟りと正しい行いがなくなってしまうという「末法」の元年に当たっており、極楽浄土の教主である阿弥陀如来を本尊とした仏堂が多く創建されていました。そのため、翌年の1053年に阿弥陀如来を安置する阿弥陀堂が建築され、その阿弥陀堂こそが現在鳳凰堂と呼ばれている建物なのです。

とまあ説明はこのくらいにしまして。順路を進んでいくと、鳳翔館という博物館に入っていきます。こちらでは、国宝である「鳳凰」や「雲中供養菩薩像」などといった見応えのある展示物が目白押しです。

国宝・鳳凰

鳳凰堂内の装飾絵画を部屋ごと再現した展示室もあり、たった600円でいいのかな?と思ったりしました…笑

そして、本日一番のビッグイベントを取っておきました。そう、鳳凰堂の内部拝観です!(余談ですが内部拝観のチケットを人数分確保するために集合より1時間以上早く来ていました汗)追加で300円はかかったのですが、鳳凰堂は災害・戦火に巻き込まれること無く1000年近く現存しているようで、その歴史を鑑みると納得でした。中に入ると巨大な阿弥陀如来像が見えます。この仏像は、日本史でも頻出のチョ~有名人(?)の定朝の制作であることが確実な現存唯一の仏像です。また、左右の壁には創建当時そのままの壁画が残されており、大変歴史的価値が高いものだと簡単に推察されました。なんて言うんでしょう...仏像・壁画の一つ一つに紡いできた歴史の重みが感じられました。いやあ、行程に組み込んでおいて良かった。(自画自賛)

”もう一つ”の世界遺産へ

さて、圧巻の平等院見学を終えたところで我々は次の目的地へと向かいます...と、その前に一つ寄り道をしましょう。頼道だけに。
訪問した4月4日は桜の満開シーズンと重なりまして、宇治川の中洲に植えられた桜の木々が見頃を迎えていました。そこで、その中洲を一番先っぽまで歩いてみることにしました。橋からは、観光船と思わしき屋形船も見ることができ、どことなく優雅な気分になれた気がします。そりゃ平安貴族達はここに別荘を欲しがるわけだ。

宇治上神社

宇治では平等院が世界遺産として圧倒的に有名ですが、実はもう1カ所、世界遺産があるんです!それが次の目的地である宇治上神社です!宇治上神社は平安時代から続く神社で、1060年に建てられたとされるコンパクトながらも美しい本殿は、日本最古の神社建築とされています。また、平等院鳳凰堂と同じく、今に至るまで残り続けている貴重な建物です。

宇治上神社 本殿

拝殿の前には、「清めの砂」と呼ばれるふたつの盛り砂があります。これは一般的な神社とは違い、印象深かったですね。

おわりに

これにて宇治遠足の報告は以上となります。いかがでしたでしょうか?
今回は私が企画したイベントということもあって割と好き勝手に行程を組ませて頂きましたが、参加した会員からは「楽しかった!」「また行きたい」等の言葉を掛けてもらってとても嬉しかったです...

さて、このブログを見てイベントに参加してみたいとか、せかどうの会員と話してみたいとか少しでも思ったそこのアナタ!

せかどうでは2022年5月15日に新歓遠足を開催いたします!!!

行先は大阪城・大阪歴史博物館となっています!入館料とかは必要ありませんから気軽にお越しくださいね!《➡詳細はせかどうオプチャから!》

お読み頂きありがとうございましたm(_ _)m

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?