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茶髪とほくろ

生まれつきである栗色の髪。
長さが出れば出るほど色も薄くなる。
生まれつき背中のど真ん中にあった直径3cmのほくろ、
顔や腕に不規則にいるしみ、そばかす。
私にとってこれらはコンプレックスだった。

初対面の人には必ずと言っていいほど、髪染めてる?や
地毛でこんな茶色くていいな、遺伝なの?だったり
返しずらい話題作りのための言葉が降りかかってくる。色が羨ましいだけで私という存在はどうだっていい。
そんなふうに感じる日々だった。

だから、初めて会ったときに自分の色素について
着眼してこない人がなんだかすきだった。

ほくろに関しては合宿の大浴場でデリカシーのないチームメイトに
え、そんなところにほくろがあるの?と指摘されたことに腹が立つくらいだった。

丁度その頃、発がん性があった場合のことを考えて
このシミチョコくらいの大きさのほくろを摘出する話が出ていた。
そんな話が出ていたがゆえ、素直な疑問をしてきたチームメイトに
腹が立ち少しそっけない態度に。

一年半かけて行われた手術により私の背中から消えた。
シミチョコ。病院で見分けがつきやすかったよと
母に言われてなんだか特別な気がして好きだった。


屋外スポーツを2種類やっていたせいで
一夏で顔にほくろが8個増えた年もあった。
せめて集中的に存在するそばかすがよかった。

ひねくりまくりの私は元の容姿を褒めらるのは抵抗ある。

化粧や服、香水 仕草。
これらを褒められると嬉しいです。

鎖骨のほくろ、栗色で元は髪質のいいストレート。
彼は周りを気にせず人生を楽しんでいるアクティブな
マインドが素敵で、そして仕草が好きだった。
何処か自分と重なる部分があり惹かれた。
友達との時間も大切にしていてなんとなくいいなと思った。


結局彼とは結ばれなかったし吹っ切れるのにも時間が
かなりかかったけど、彼のことは離れた所から見守ると決めたので
何も後悔していないしまた出会えたらいいと思う。

きっと成人式までには何度か会えるよね。




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