離恋
トキメキはもう、いらないのかもしれない。
夏だったからRADの歌詞にもあるようにそれはきっと
キラキラしていて魔法のようなそんな時期だった。
夏が明けてもしばらく離れられなくてこの恋が
今までで1番だった、なんて思ってたし正直なところ
諦められなかったけれどその感情が薄れ始めてきて
なんとなく「離恋」しようと思った。
旅行から帰宅したらあの夜、もうこの後はないんだろうなと思ったあの勘は当たっていたしそしてその彼女ともすぐ別れるだろうなという勘も見事に当たった。悪いけど誰よりも貴方のこと理解できていた気がする。
(1週間で別れるだろうって言ってごめん6日だったね)
最初は失恋したな〜なんて思ってたけれど
失ったというより離れたいという気持ちが強くなった。
結局恋に執着してしまって何も手がつかないし、
それを言い訳にもっと大事なものを失いたくない。
だから私は離恋しようと思う。
薄れてくって儚い。写真機には残っているのに。
記憶と匂い、感触。それから感情。
これらとはまたね、なのかもしれない。
彼女ができたから話せないと言われたとき
私なりの最大限の維持を張った。
「そっか。じゃあね」
また会いたいのに嘘をついた。
傷つけられた分、嘘をついてあげた。
こうして私はまた人を疑い、期待をしないよう
毎日小さくなりながら街を歩いていくのだ。
最後に、話せないと言った2時間後私の家の前を
通り過ぎたのに態々戻ってきてガソスタでバイクに
ガソリン入れて帰った訳をいつか教えて下さい。
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