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情熱・熱意・執念の経営 すぐやる!必ずやる!出来るまでやる! 永守重信 #読書感想文

永守 重信(ながもり しげのぶ、1944年8月28日 - )は、日本の実業家。日本電産創業者。『フォーブス』誌によると2021年3月時点の総資産は87億ドルで、日本長者番付で4位。
・三大精神 「”情熱” ”熱意” ”執念”」「知的ハードワーキング」「すぐやる・必ずやる・出来るまでやる」

永守さんのあきらめない気持ちや物凄いパワーを感じられます。なんとなく今の時代はパワハラなどと言われて、その様な事が失われたり、毛嫌いされている行為になるのかもしれません。私は昭和生まれなので永守さんのハードワークも分かりますし、現時点の若者の仕事以外も大切にする感覚の理解も、何となく理解しているつもりです。それを見ていると一般論では基本的に個人の問題ではなく時代の影響が大きいのかなと思います。人間自体はホモサピエンスの時代から考えると昔も今も殆ど変わっていませんから。私自身の哲学としてはどんな状況でも、今の時代に対して対処していく、時代に寄り添っていくという方法をとります。いくら前もって色々考えて熟慮の上で行動しても、後で振り返ってみると結局人間万事塞翁が馬になるじゃんと思います。与えらた状況でどの様に生きるかは、全部自分の手の中、そう考えて青空を見上げるとなお一層澄み渡って見え、とても清々しい気持ちになる。

・「苦労こそ財産」 苦労には有形無形の利子がついてくる。完成した製品や身につけた技術が有形の利子。それよりも大きな利子は、情熱、熱意、執念さえあれば、不可能を可能にするという無形の自信をつける事が出来る。
・「出来る、出来る、出来る」 「これから一緒に、出来る、出来る、出来ると百回言おう」と言い渡し「出来そうな気持になっていました」というまで二百回、三百回、五百回と繰り返したのです。それでわが社は新商品を次々に世の中に送り出していきました。うその様な本当の話です。
・「一番以外はビリと同じ」 ”鶏口となるも牛後となるなかれ”、これが私と日本電産のすべての考え方の基本理念として根付いています。
・三つの原理原則 「楽をして儲かることはない」「うまい話には落とし穴がある」「理屈よりも行動する事が大切」
・「経営者としての覚悟」 ”会社をつぶさないためには、犯罪以外は何でもすべきだ。” それぐらいの気構えがなければ経営者の資格はない。
・「知的ハードワーキング」 ハードワーキングというのは徐々に姿を消し始めています。肉体を酷使するハードワーキングから、少しずつ頭脳を酷使する「知的ハードワーキング」への移行を進めてきたのです。時間で勝負してきましたが、これからは2010年に売上高1兆円というビジョンを達成するために、情報収集力や組織力で勝負しようとしているのです。

永守さん何とかして成功するぞと言う気持ちがすごく伝わってきます。出来る、出来ると何回も言う事。なんとなく脳筋的なイメージがするけど、藁にも縋る思いで何としても成功するんだと物凄い気迫を感じます。自分の感覚では何回も何回も繰り返し自己暗示をしたら、自分の行動に指令を出す脳に対して絶対影響を与えられると思います。これは数値化できない事かもしれないけれど、もちろん人間は万能の神でもありませんから、いつも成功するとは思いませんが、その行為自体は美しいと思います。とは言えもちろんうまく行く可能性も上がると思いますし、私もそうありたいと願います。そして経営者としての覚悟ができた時に初めて、本物の経営者になるんだなと思いました。なんとなく、最近ぬるま湯(それはそれで大事な時もありますが)浸かっていて、沸騰したお湯がどれくらい熱いのが、凍てついた氷がどれだけ冷たいのかを改めて思い出しました。APUの出口さんが、人生は喜怒哀楽の絶対値の総量だと言っていました、まさにその通りだと思います。大変な事や辛いことも必ず自分自身に意味があるのです。

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