制限ルールと範囲設定ルール

Salesforceの権限は、基本的に広げていく方向だったのですが、逆に絞れる制限ルール(Restriction Rules)と範囲設定ルール(Scoping Rules)の2つが追加されています。
同じような機能に見えるのですが簡単に言うと、制限ルールは厳格なルールで、範囲設定ルールはデフォルトの絞り込みルールの違いがあります。

制限ルール(Restriction Rules)

制限ルールは特定のユーザーに指定したレコードのみへのアクセスを許可することで、セキュリティを強化します。
設定できるのは以下のオブジェクトです。

  • カスタムオブジェクト

  • 外部オブジェクト

  • 契約

  • ToDo

  • 行動

制限ルール(Restriction Rules)
制限ルール(Restriction Rule)の設定


範囲設定ルール(Scoping Rules)

範囲設定ルールは、可視範囲を制限するものではなく、デフォルトの絞り込み条件を設定できるものです。
ヘルプには次のように記載されています。

ユーザーが重要なレコードに集中できるようにするために、ユーザーに表示されるレコードを制御できる。ユーザーは必要に応じて表示されているレコードセットを変更できる。

範囲設定ルール(Scoping Rules)
範囲設定ルール(Scoping Rules)の設定

ユーザ条件に基づいて、レコードの絞り込み条件を設定できます。

リストビューの条件で「範囲別に絞り込み」を指定

リストビューは自分で作成もできますので、範囲で指定されたレコード以外をみようと思えば変更可能です。

USING SCOPE scoplingRuleを指定して、範囲設定ルールで絞り込まれたSOQLを実行

USING Scopeで指定することで、SOQLの絞り込みでも範囲設定ルールを指定できます。

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