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お客"様"なのか

私は現在、学生でありアルバイトをしている。職種は接客業である。接客業というと最近Twitterでは #接客業であったすごい客  というハッシュタグがトレンド入りしていた。私は他人事とは思えず、様々なツイートを「こういうお客さんいるよね」「こんなことあるのか、、」などと色々な感情を持ちながら見ていた。


私は先日、常連のお客さん(以下、常連さん)に怒鳴られた。並んでいる人を無視して割り込んできた常連さんに「並んでお待ち下さい」と言ったことに腹を立てられたのである。その常連さんは「俺は特別なんだから」と私に言った。特別?常連だから?それならば、順番を無視して割り込んでも良いのか?様々な疑問が浮かんだ。
私はこのとき、「お客“様“、申し訳ございませんが、並んでお待ち下さい」とただ繰り返した。腹の中では、なぜ申し訳ありませんと言わなければならないのか、様付けで呼ばなければならないのかと苛立つ気持ちが抑えきれそうになかった。その常連さんは、私を睨みつけ帰っていったが、きっとまた何かしらの文句を言いながらも来るだろう。


接客業において、来てくださるお客様を大切にしなければならないという気持ちは常に頭にある。しかし、横暴ともいえる振る舞いを見せる人にも常に冷静に丁寧に腰を低くして接しなければならないのか。常連さんは特別扱いしなければならないのか。店側に迷惑をかけるような人間はもはやお客様でもお客さんでも客でもない。来なくていいと思ってしまうのは、学生アルバイトという立場が故の甘い考えなのかもしれない。


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