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働きながら研究したいどこかの誰かに少しでも役に立てばいいな

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基本的には私の社会人院生としての振り返り+これから研究活動をしてみたいという方向けに役立ちそうなものをここに放り込みます。あくまで個人的な経験に基づく書きなぐりですので、過度に参…
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#博士課程

意外と簡単?にクリアできる(かもしれない)社会人博士のハードル

前回の記事は実は4月頃に8割くらい書いて「いい加減出さねば」と思って書き足したために、いささか冗長な文章となってしまいました。また、「俺はこんな大変なことをやり切ったぜ」マウントを取った文章になっていないか大変気がかりでしたが、概ね好意的に読んで頂けたようでほっとしています。 一方で、「やはり大変なのですね」という印象を強く持たれた方もいるようですので「そそそそ、そんなことはないですよ」ともう少し突っ込んだことも書いておこうと思います。この記事では、ぱっと見キツそうだけど意

「なるほど、MBA取ってから博士に行けばいいんですね!」と言われたので「それは違う」と言った話。

さて、成り行き的にですがnoteに博士課程とMBAの事を書いた通り、これまでこういった質問やご相談を受けることがありましたので自分の経験をもとに回答してきました。そうすると、タイトルのようなことを我が意を得たり! のようなテンションで言われることがあるので慌てて訂正することがあります。確かにMBAは修士号相当の学位(専門職修士)が得られますので、博士課程後期課程を受験することができます。できますが、そんな簡単なノリで考えていると撃沈します。ARMS読んでたらその点について補足

先行研究を読み進められない時に迷い込んでいる迷路の正体

来月また博士課程での過ごし方について話して欲しいというご依頼が来たので、少し肉付けを考えています。一番最初に躓くのはやはり先行研究だと思うのですが、本日師匠である鈴木先生のゼミを聴講しながら考えたことをメモ代わりに3つのステップにまとめてみました。 ※ろくに論文も書けてないのにPh.D取っただけでエラそうにこういうことを話したり書いたりするのは大変恥ずかしく思っています。ただ、自分も先輩の経験談に助けられたことがとても多く、一部の方にはSNSでこういう情報を目当てにフォロー

「博士課程に行ってみたい」という社会人の方への長い手紙。

そろそろ博士課程の振り返りをしようと思って、これを機にnoteを書いてみることにしました。最初の記事としては相応しいのではないかと思って。 ※本記事は2023年6月に書いたものです。文中にAIを使うことについての記述がありますが、LLMの進歩は目覚ましいものがありますので、お読みになっている時点の状況に応じて読み替えていただければと思います。なお、私はAIは適切な用法を理解して使う上では非常に有用だと考えています。 おかげさまで2023年3月に博士号を頂くことができました