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Vol.6 不妊検査時の手引き~月経周期のいつ行くの?服装は?男性は検査する?~

東京都港区北青山にあります不妊治療クリニック「表参道ARTクリニック」です。(ホームページ:https://omotesando-art.jp/

こちらのnoteで生殖補助医療(ART: Assisted Reproductive Technology)やその周辺の分野をご説明する中で不妊について疑問、不安、お悩みをお持ちの方が「そうなんだ!」と理解できる機会をご提供できればと思っています。

※こちらのnoteに記載の内容は一部ですので、詳細はクリニックにてお尋ねください。

月経周期のいつ、病院に行けばいいの?

Vol.2は不妊治療の検査についてお話ししました。
不妊検査については何となく分かったけどいつ受診すればいいの?と感じている方がいらっしゃるのではないでしょうか。

結論からお伝えしますと、検査はいつ来て頂いても大丈夫です。

不妊検査には超音波検査や採血など様々ありますが、検査によって受けられる時期が異なります。
表参道ARTクリニックでは受診して頂いた月経周期に合わせ、できる検査を提案させて頂きます
では、いつ、どんな検査ができるのでしょうか?


月経中は検査ができるの?

〈検査〉
月経3~5日目頃であれば採血の検査を行うことができます。
排卵や妊娠には様々なホルモンが関連しています。
なかでも女性ホルモンは、卵巣や子宮の機能を知るためのポイントとなります。
しかし、月経周期のタイミングやライフステージによって値が大きく変動します。
月経中は卵巣が休まっている時期になるため、排卵や妊娠に関わるホルモンの値を調べやすくなります。
月経3~5日目に採血にてホルモンの値を調べることで、ご自身の状態を知りどのように治療を開始していくのか把握することができます。

初めて病院を受診される場合、生理3~5日目頃に受診して頂くとホルモンの状態が分かるため、その周期から様々な検査を始めることができます。

〈服装〉
採血を行う場合には、腕をまくりやすい服装ですとスムーズに検査を行うことができます。


排卵が近いって言われたけど、どんな検査があるの?

〈検査〉
月経10~14日目頃は超音波検査、フーナー検査、医師が必要だと判断した方には子宮体がん検査を行います。
超音波検査やフーナー検査、子宮の細胞の検査などは内診台にて行う検査になります。
内診台での検査は下着を脱いで受ける検査です。

〈服装〉
内診台での検査になるため、下着や洋服の着脱をしやすいゆったりした服装や、開脚しやすいスカートなどの服装がおすすめです。

〈その他注意点〉
子宮頸がん・体がん検査やクラミジアの検査は子宮頚部などをブラシで擦って検査を行うため、検査後出血を認めることがあります。
これらの検査は自費での検査になるため、表参道ARTクリニックでは採血など他の自費の検査と一緒の日に検査を実施ことが多いです。
その場合、自費の検査を行うことを事前にお伝えしています。
事前に検査内容が分かっている場合にはナプキンをご持参頂けると安心です。

また、検査後出血を伴う場合は念のため、当日の激しい運動、ご飲酒、長時間湯船に浸かる、夫婦生活をする、といった代謝が上がる行為や感染のリスクがある行為は避けて頂くと安全です。


月経周期に合わせてじゃないと検査はできないの?

不妊検査の中には健康保険が適用となる検査と自費で受けて頂く検査がございます。
また、月経周期に合わせて行う検査と、いつでも行うことができる検査があります。

〈検査〉
いつでもできる検査は、採血、心電図になります。

貧血の有無や肝機能・腎機能などを調べる一般的な血液検査感染症の検査などがいつでもできる採血の検査です。
また、不妊には甲状腺ホルモンや血糖値、ヴィタミンDなど関係している場合があります。
自費の採血検査になるため、表参道ARTクリニックではご希望に応じて相談したうえで実施しております。

心電図については、患者様の健診の受診状況や結果、治療方針に合わせて検査を行っています。

〈その他注意点〉
一般的な血液検査や心電図は、前医や自治体・会社での検査結果をお持ちの場合、クリニックによってはその検査を再度受けなくても良い場合があります。
表参道ARTクリニックでは他院での検査結果の持ち込み対応しておりますので差し支えなければ検査結果をお持ち下さい。
保険適用の検査と自費の検査は同じ日に受けることができないため、患者様が受診できるタイミングと月経周期に合わせて検査を進めていくことができるよう提案させて頂くことが可能です。


検査が必要なのは女性だけ?

これまで女性の不妊検査についてお話してきました。
しかし、不妊症には女性だけでなく男性のお身体の状態も大きく関連します。
不妊症はパートナー同士やご夫婦のお二人で向き合うことが大切であり、お二人で検査を進めていくことをおすすめします。

〈検査〉
表参道ARTクリニックで実施している男性検査としては、精液検査、採血等の検査が挙げられます。
男性検査はいつでも受けられます。

フーナ―検査でも元気な精子がいるかを見ることができます。
そのため表参道ARTクリニックでは、フーナー検査の結果が良好であれば精液検査を省略することがあります。
ただし、具体的な数値が分かりづらい項目もありますので、ご希望があれば医師にご相談下さい。

検査は院内採精も可能ですが、多くの方がご家庭で採精しその後病院に届けて頂く“持ち込み”での検査を選択されています。
持ち込みの場合、お二人のどちらかにご来院頂ければ検査は可能です。
精液検査を行うにあたり病院で感染症の有無を確認して頂く必要はありますが、検査の度にご来院頂く必要はございません。


ここまでの話をまとめますと、

1. 月経中にできる検査
検査:採血(主に女性ホルモンの数値)。
服装:腕の出しやすい服装。

2. 排卵前後の時期にできる検査
検査:超音波検査、フーナ―検査、子宮頸がん検査。
服装:スカートなどゆったりした着脱しやすい服装。

3. いつでもできる検査
検査:一般的な血液検査、不妊に関連する自費の採血検査、心電図。
保険診療の合間で自費の検査を進めます。

4. 男性検査
検査:精液検査、感染症採血。
いつでも受けられます。元気な精子の数など具体的な数値を計測できます。


不妊検査を受けようか迷っている

検査のことについてお話ししましたが、検査や治療を受ける方だけではなく、不妊治療を始めようか迷っている、とりあえず話を聞きたいという方ももちろんいらっしゃいます。
女性と男性それぞれのお気持ちや考えを相談するために受診されるのも大切な選択肢の一つです。
表参道ARTクリニックでは、お二人の状況にあったお話やご提案をさせて頂きます。お二人のタイミングでお気軽にお越しください。

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『不妊治療』と検索すると様々な情報であふれかえっていて、何が正しいのか?何が自分に合うのか?と不安になってしまいますよね。
まずはどのような治療方法があるか、ご自身にどのような治療が必要なのか、それにはどの程度の経済的な負担が見込まれるのかを正しく認識するうえでも、妊娠を希望されている方には医療機関への受診をお勧めします。
専門医に相談することで今まで抱えていた不安も少しずつ解消されることと思います。
その上で妊娠に向けて適切な検査や治療を医師や家族と相談しながら安心して進めてきましょう。

表参道ARTクリニックでは、30年以上不妊治療に携わってきた二村院長が今までの経験を踏まえ患者様一人ひとりに合わせた治療を行っております。
検査や治療に対しての必要性や費用の説明を医師が行いますので、患者様にとって安心して通えるクリニックであると思います。
様々な治療方法を提案し、患者様にも納得いただいた上での治療を行い、少しでも早く妊娠していただけることを目指しております。
「自分には不妊治療が必要かな?」と考えたら、まずは気軽にご相談にお越しください。


表参道ARTクリニック
表参道駅徒歩1分の不妊治療クリニック。
30年以上の経験を持つ院長が必ず診察いたします。
人工授精、体外授精、顕微授精などの治療に幅広く対応し、患者さん一人ひとりが納得できる治療法をご相談、ご提案します。

■こちらのnote
不妊治療を検討されている方、現在不妊治療を進めていらっしゃる方々の不安、疑問が少しでも解消するように、不妊治療にかかわる情報を発信しています。
こちらのnoteに記載の内容は一部ですので、詳細はクリニックにてお尋ねください。


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