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Vol.29 何気なく出している保険証ってどんなもの?忘れたらどうなる?

東京都港区北青山にあります不妊治療クリニック「表参道ARTクリニック」です。
(ホームページ:https://omotesando-art.jp/

こちらのnoteで生殖補助医療(ART: Assisted Reproductive Technology)やその周辺の分野をご説明する中で不妊について疑問、不安、お悩みをお持ちの方が「そうなんだ!」と理解できる機会をご提供できればと思っています。

※こちらのnoteに記載の内容は一部ですので、詳細はクリニックにてお尋ねください。

医療機関を受診する際に、受付窓口に保険証を提示するかと思います。
保険証を提示すると、多くの方が3割負担で、医療機関を受診することができることをご存じの方は多いと思いますが、実際の保険制度については詳しく知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、日本の保険制度や保険証についてご説明させていただきます。

日本の医療保険制度

日本の医療保険は、加入先の保険者にあらかじめ保険料を払っておいて、病気やけが、障害などで病院を受診する際に保障してもらうという保険方式で行われています。

「保険」というと生命保険や火災保険、自動車保険というものを思い浮かべる方もいらっしゃると思います。
これらの保険の加入は自由ですので、「任意保険」です。

一方で、医療保険は、誰もが安心して医療が受けられるように、すべての国民は何らかの医療保険に加入しなければならないと定められている「強制保険」です。

保険証の種類

日本の医療保険制度は大きく分けて3種類あります。

1. 社会保険(被用者保険、職域保険)
2. 国民健康保険(地域保険)
3. 後期高齢者医療制度

社会保険は、会社員や公務員、その扶養家族が加入できる公的な医療保険制度です。
国民健康保険は、自営業者や非正規雇用者、その家族が加入できる医療保険制度です。
後期高齢者医療制度は、日本の場合すべての75歳以上の国民が公的医療制度から、後期高齢者医療制度に移行します。

では、医療機関側は保険証の何の情報を登録しているのでしょうか。

保険証の記載事項

保険証に記載されている情報はすべて重要事項なのですが、保険情報を専用のソフトに登録する際、特に以下の点を重視して登録しています。
① 氏名
② 性別
③ 生年月日
④ 保険者番号
⑤ 資格所得日や有効期限

特に、有効期限が切れていると保険適用になりません。
記載情報は大切な情報ですので、登録に誤りがないかスタッフ間でダブルチェックを欠かさず行います。

私たち医療機関側は、保険者番号を見て保険の種類を区別しています。
実は保険者番号を見ると、おおよその勤務先や所在地がわかります。

保険者番号

前述した通り、保険証に記載してある「保険者番号」から保険の種類や所在地がおおよそ推測できます。

「保険者番号」は社会保険の場合8桁、国民健康保険の場合6桁で構成されております。

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※厚生労働省「保険者番号等の設定について」より

社会保険の保険証は最初の2桁を「法別番号」といいます。この2桁でおおよその勤務先が分かります。

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3、4番目の番号は、「都道府県番号」といい、所在の都道府県を表します。
例えば、東京都は「13」で、神奈川県は「14」です。

つまり最初の2桁で勤務先が、3.4番目の数字で所在地がわかるということです。

国民健康保険(略称:国保)は6桁ですので法別番号はなく、都道府県番号から始まります。
国保の種類には医師国保、美容師国保、菓子製造業国保、芸能人国保等があります。

当院について

当院では、初診時と月初めのご来院時に保険証のご提示をお願いしております。
もしお忘れの際は、その日の診察が保険診療だった場合、10割分の料金でお支払いいただいております。自費診療の場合は特に問題ございません。

保険証が確認でき次第、同月であれば3割分差し引いた7割分を返金させていただきます。その際、該当日の領収証を忘れずに必ずご持参ください。

今回、医療保険制度や保険証のちょっとした豆知識をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。医療機関を受診する際は、お忘れずに保険証をご持参ください。

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『不妊治療』と検索すると様々な情報であふれかえっていて、何が正しいのか?何が自分に合うのか?と不安になってしまいますよね。
まずはどのような治療方法があるか、ご自身にどのような治療が必要なのか、それにはどの程度の経済的な負担が見込まれるのかを正しく認識するうえでも、妊娠を希望されている方には医療機関への受診をお勧めします。
専門医に相談することで今まで抱えていた不安も少しずつ解消されることと思います。
その上で妊娠に向けて適切な検査や治療を医師や家族と相談しながら安心して進めてきましょう。

表参道ARTクリニックでは、30年以上不妊治療に携わってきた二村院長が今までの経験を踏まえ患者様一人ひとりに合わせた治療を行っております。
検査や治療に対しての必要性や費用の説明を医師が行いますので、患者様にとって安心して通えるクリニックであると思います。
様々な治療方法を提案し、患者様にも納得いただいた上での治療を行い、少しでも早く妊娠していただけることを目指しております。
「自分には不妊治療が必要かな?」と考えたら、まずは気軽にご相談にお越しください。

表参道ARTクリニック
表参道駅徒歩1分の不妊治療クリニック。
30年以上の経験を持つ院長が必ず診察いたします。
人工授精、体外授精、顕微授精などの治療に幅広く対応し、患者さん一人ひとりが納得できる治療法をご相談、ご提案します。

■こちらのnote
不妊治療を検討されている方、現在不妊治療を進めていらっしゃる方々の不安、疑問が少しでも解消するように、不妊治療にかかわる情報を発信しています。
こちらのnoteに記載の内容は一部ですので、詳細はクリニックにてお尋ねください。





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