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おもてなしくん2世の滋賀散歩・義仲寺

こんにちは。第2回は「義仲寺(ぎちゅうじ)」を訪ねます。
ひとことでいうと、平家物語に出てくる木曽義仲(きそよしなか)と、俳句で有名な松尾芭蕉(まつおばしょう)のお墓があるお寺です。(所要時間は10分から20分程度。小さいけど写真映えするスポットです。)

■アクセス ※詳細は時刻表検索サイトで確認してください。
(1)「京都」駅から JR琵琶湖線「膳所(ぜぜ)」駅下車 徒歩8分
(2)「三条京阪」駅から 京都市営地下鉄東西線(直通)京阪京津線「びわ湖浜大津駅」下車 京阪石坂線乗り換え「京阪膳所(けいはんぜぜ)」駅下車 徒歩8分
=京都方面からのモデルスケジュール=
(1)9:38「京都」駅発 9:49「膳所」駅着
(2)9:31「三条京阪」駅発 9:53「びわ湖浜大津」乗換え 10:00「京阪膳所」駅着

膳所駅ホーム

こちらがJR「膳所(ぜぜ)」駅です。各駅停車しか停まりませんのでご注意ください。(各駅停車でも本数は1時間に4本くらいあります。)で、JRで来られた方は、ぜひ改札を出る前に後ろを振り返ってください。

膳所駅からの比叡山

「比叡山(ひえいざん)」がきれいに見えます。改札が2階にあるタイプの駅ですので、見晴らしがいいです。そして改札を向くと…

改札

「北口」のアピールがすごいです(笑)。我々も北口から出発です。
北口にはエスカレーターで降りるのですが、エスカレーターからの景色もきれいですので、ぜひご覧ください。

エスカレーター

地元では「近江富士(おうみふじ)」と呼んでいる三上山(みかみやま)と、左側の高層ビルは「びわ湖大津プリンスホテル」です。地上133mで滋賀県で最も高いビルです。設計は、世界的に有名な建築家の丹下健三。客室は全室レイクビューで…と、お話ししたいところですがプリンスホテルの魅力は、またあらためて。

では、これから義仲寺を訪れるのですが、その前にぜひ皆さんに次のことをお勧めします。「平家物語」の「木曽殿最期」の部分を読んでください。読むのに5分もかかりません。インターネット上で現代文に訳しているものがたくさんみつかりますので、それで全く問題ありません。
木曽義仲は大津の粟津というところで討たれるのですが、そのシーンです。せつない平家物語の中でも、せつないシーン。義仲と自分、あるいは最後まで義仲に尽くした部下の今井兼平(いまいかねひら)と自分を重ねて読むと、本当にせつなくなります…。読んでから来られると、義仲のお墓の前に立った時に感じるものが違うと思うのでぜひ。

で、義仲寺には江戸時代の俳人松尾芭蕉のお墓もあります。松尾芭蕉は木曽義仲が好きだったみたいで、死んだら木曽義仲のお墓の隣に葬ってほしいとの遺言したらしいのですが、その通りに義仲のお墓の隣に葬られています。

それでは、膳所駅北口を出発します。まずは駅前のロータリーです。
(JRと京阪の共通のロータリーです。)

駅の石碑

木曽義仲を思って、松尾芭蕉がこの地で残した句の石碑です。本当に木曽義仲が好きだったんですね。句の意味は隣に解説文があるのでそれを読んでください。義仲&芭蕉ゆかりの町に来たなぁ、という気分が高まってきます!

ロータリーからは坂をくだります。坂の愛称は「ときめき坂」

ときめき坂

なぜ、ときめき坂というのかは知らないのですが、この坂には全国チェーンの居酒屋や、地元の居酒屋、おしゃれなカフェバーやタピオカドリンク店などが並んでいて、ちょっと「ときめき」ます(個人の感想)。

で、しばらく坂をくだると、“ふたまた”になります。
ふたまたは、右側に進んでください。

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ふたまたでも石碑に注目。

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「右 義仲寺 はせを(ばしょう)翁の墳」と、書いてるんだと思うんですけど、正しく読める方はコメントでお教えください!。お願いします。しつこいですが、このふたまたは右を進んでください。
この石碑でお寺までの距離の半分くらいです。進んでいくと下のような交差点があります。

左折

この、交差点を左に曲がると1分ほどで着きます。インターネットの地図サイトなんかで、確認してください。

外観

着きました!!義仲寺です。このお寺の前の道は「旧東海道」だそうです。
拝観料は300円(2020年4月現在)。受付で御朱印もいただけます。
見どころはこちら

ゆくはるを

境内に点在する俳句の碑。正直、なんて書いてあるかは自分には難しいのですが、受付でもらうパンフレットに、石碑の場所と誰のなんの句なのかが書いてあるので、パンフレットを見ながら境内を散策しましょう。ちなみにこの石碑は「行く春を 近江の人と 惜しみける」(芭蕉)です。パンフレットはこんな感じ。

境内図

そして、翁堂(おきなどう)。「そうだ、   行こう」のポスターのような隠れ家感。とにかく境内は庭の手入れがされていてきれいです。

翁堂

若冲

翁堂の内部。正面が松尾芭蕉像。天井の絵は、さりげなく伊藤若冲(じゃくちゅう)。ここほんとにすごい。もっと観光客が来てもいいと思います。

なんとなく、気分が高まってきた方におすすめはこちら。「投句箱」!!

投句箱

いっくひねって

ぜひ「一句ひねって投句してください」。旅の思い出に…。

俳句みくじ

おみくじもあります。「俳句みくじ」。引くの忘れました。

で、お寺のメインとなる木曽義仲のお墓、義仲と一緒に奮戦した側室の巴御前(ともえごぜん)の塚、そして松尾芭蕉のお墓も写真はOKです。(ここでの掲載は控えておきます。)

この義仲寺で有名な俳句に「木曽殿と 背中合わせの 寒さかな」があるのですが、自分はてっきり、松尾芭蕉のお墓と木曽義仲のお墓が隣り合わせの様子を、描いているのだと思っていたのですが違いました。
松尾芭蕉は、この義仲寺に半年くらい滞在していたらしいのですが、その間に芭蕉を訪ねてきた又玄(ゆうげん)という俳人さんが作った俳句らしいです。ここに泊まったらしいので、布団で寝ながらおもいついたのかなぁとか想像します。そのあたりもパンフレットに書いてあるので、受付でパンフレットをもらったら、帰るまでに読んだほうがいいと思います。

以上で義仲寺のお散歩は終了です。お読みくださりありがとうございました。

次回は、「京阪電車の魅力」をお伝えしようと思います。


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