「観に行こう、まちの光、暮らしの光」開催レポートその①
こんにちは!気がつけばもう、1ヶ月前!のことになってしまいましたが、
5月26日の日曜日、カラッと晴れた空の下、【 Localism activity「観に行こう、まちの光、暮らしの光」このまちの「いつもの暮らし」が、誰かの旅になる。】パイロット版の第一回目が、京都市内の五条、七条、東本願寺、西本願寺、京都駅前周辺 「下京区エリア」にあるhotel touさんにて開催されました!
hotel touさんの光と影の美しさを内側から体験出来る会場空間
今回会場となったのは西洞院にあるhotel tou。谷尻誠・吉田愛〈サポーズデザインオフィス〉さんらがデザインを担当されたということでオープンの際には雑誌BRUTUSでも記事に取り上げられていたり、個人的にもとても気になっている入ってみたかったホテルでした。正面入口ファザードが黒!渋めの外観からエントランスに進むと、ロビーまではコッパーカラー(ブロンズ)の通路が続きます。普段は宿泊者しか使用できないこの宿泊地までの緊張感のようなものも感じていただきたくて、今回の参加者の皆さんには当日会場となったカフェの入り口ではなく、あえてこちらの正門入口をご案内。 cafe側のワークショップ会場「oku」に入ると、こちらも広くシックな空間に外からの光が細やかに差し込んで美しい空間でした。
入るとすぐに普段は宿泊者の皆さんにご提供しているウエルカムドリンクバーをホテルの皆さんがご用意していただいておりました。外の暑い日差しでクタっとした気持ちから、冷えたグリーンティーや特製のコーディアルウォーター、に初夏を感じ、一気に気合が入りました。ほうじ茶ラテも美味しかった、、
お集まり頂いた参加者の皆さんも和やかに大テーブルを囲んで着席、開始まで少しの時間ですが、まずは一杯、お茶の時間から。
第一部に入る前に、参加者の皆さんと共に今回のエリアを見いだすための、強力なスタッフをご紹介。
まずはグラフィックレコーディングで皆さんのお話をどんどん可視化してくれる肥後 祐亮さん。
マップの作成とワークショップ構築は関目 峻行さん。
記録カメラマンにはnakagawa takashi さん、ワークショップサポートに柳瀬顕さんとOmotena代表の山田秀人、今回の司会進行はOmotenaアクティビティー担当の山倉です。そして、会場にはいないのですが、京都市内に散らばるOmotena のローカルコーディネーターさんも、実は遠隔でサポートスタンバイしてくれていました!
冒頭、司会より今回の会の趣旨と流れを簡単に説明しつつ
早速トークゲストである「地元さん」「移住さん」のお二人の登場。高橋マキさんと浅井葉月さんのお話しに移っていきます。
マキさん:90年代の雑誌文化華やかな京都のカフェ文化を中心に取材。主力雑誌の編集部が東京に集中した際も、編集部と共に東京へは行かず、京都に残り仕事を続けてきました。雑誌ライター、ラジオパーソナリティーなどの活動をしていると、いつしか雑誌は、春秋の京都特集のために冬と夏という過酷な京都の気温環境の中で動くことが多くなっていたり、何度も同じカフェに通ったり、お店がなくなっていったり、、、、
「表の京都」と「裏京都」
いつの間にかまちの変化の表層の表情を見ること、いわゆる「表の京都」につかれてきたんだなと感じてい流自分に気がつき始めた2000年代、とある女性誌の企画で「裏京都」を紹介するというページを担当することになり、初めて今までご紹介してきた王道エリアとは違う、この五条エリアをじっくり歩いてみたんです。その頃に、地元人としては元代ゼミの建物という認識の場所を使用して新しくオープンした「ホテルカンラ」のイベントで今日の会場となる五条西東本願寺近辺の地元の方々と仲良くなったご縁で「京都カラスマ大学」という市民大学の学長にもなりました。
下京エリアで市民大学の学長になる。
京都カラスマ大学の拠点を五条のシェアスペース内に持ち、そこから約12年以上?このエリアでのカラスマ大学の活動を続けてきました。カラスマ大学は誰でも先生誰でも生徒という方針なので、地域の人が先生や題材になることも多く、地域の方々とのご縁も深まり、西本願寺の年末イベント「お煤払い」にスマ大メンバーと参加したり、五条通りの事業者さんたちからは何か一緒にイベントしようということでお声がけいただいて、大きな通りの使用許可を取るのは大変なことなので、通りに面した各建物のお店屋さんや所有者の方々にお話しし、「のきさき」(専有部分)での出店が立ち並ぶ「五条のきさき市」を開催したりしていました。
2019年コロナ最中今まで考えたこともなかった「誰もいない京都」を経験
コロナでいわゆる「誰もいない京都」となり、それどころか、誰とも会いづらくなってしまった時、ひたすらこのエリアを一人歩きして回りました。1人で歩くと歩く距離と自分の興味で見えてくる新しいこと。それがとても楽しくて。その感覚をもとに作ったのが「下京暮しの手帖」です。その手帳を使って、「ウォーキングアバウト」の視点でみんなでまちあるきイベントをやった際に「くらし観光」という視点に初めて辿り着きました。
葉月さん:出身の愛知から大学へ京都へきました。大好きなパン屋さんがこんな個性的に点在しまくるまち。街中では地ビール祭や商店街のイベントなどが常に開催されていて、日常とハレの日の連続によってどんどん繋がっていくご縁。
住んでいないと繋がれない情報があるということ
住んでいないと、繋がれないことや場所によって、一歩二歩進んだ情報が知れてすごく楽しかったです。その情報を、たとえばパン情報なんかはインスタで投稿すると全国から反応がくるなんてことも。
大学を卒業し、就職で東京に行くも都会に疲れてしまい、思い切ってパリへ。ここだけすごくベタなんですが、その時セーヌ川を歩いていた私は、ふと、「あ、鴨川のある暮らしがしたいんだ」と思ってしまったのです。
私、鴨川の近くにある暮らしがしたいんだ。
そして、帰国すると迷わず京都に帰還。五条通のいわゆるオフィス街の中にある会社に勤めました。でも、言っても会社員ですから、朝から夜までずっとお仕事なので、ランチの時ぐらいしか外に出る機会がない。。ちなみに五条周辺ののランチ場所、コンビニ事情に関してはまかせてください笑
ただ、ここで私、学生の頃とまちの風景の中に見る視点が変わっていることに気が付きます。
行動範囲が決まってくると、途端に見えなくなるもの
裏路地の外国語学校の学生の様子、タクシーの動向や都市伝説、少し静かに座って休憩するための座る場所のあるお気に入りのお寺や公園もできた。動く単位も一人だったから、少し違った京都が見えていました。
マキ:確かに、せっかく京都に住んでいるのに、学生や働き盛り、子育て世代と行動範囲が決まってくればくるほど「まちのこと」を知る機会がないんだなということかも知れないよね。
葉月:マキさんはお仕事がらいろんな別地域にも取材に行ったりすると思うんですけれど、新しい街に行く時、どんな風に情報集めますか?「ローカルな場所を知りたい」っていう気持ちって皆さんもあると思うんですけど
マキ:Twitterなんかでその地域の人が何を話しているかを聞いたりもするね。あとは商店の人に話しかける。 紹介をつなげていく感じとか。普段、家族といる時どんなふうに過ごしているかとかを聞いたりします。
葉月:ああ、それは確かにいいですね。普段の過ごし方をお聞きすることで、マップには出てない情報が教えて頂きやすくなりそう。だいぶコミュ力も必要そうではあるが(笑)
というところで一旦第一部のトーク部分までのレポートでした。
これだけでも物凄いボリューム、、、苦笑
次回は第2部!ワークショップや散策のお話しをしていこうと思います。
***
なーんて言っていたらもう既に第二回目の開催が決定してしまった!
なんと開催日は、祇園祭の真っ只中、7月20日の土曜日です。
今度の開催エリアは岡崎公園平安神宮も程近い、三条、東西線、東山駅周辺
会場は、TASSEL HOTEL SANJO SHIRAKAWAです!
詳細は後日また詳しくお知らせ致します。
7月の京都。是非祇園祭で賑わう京都のまちと共に、普段の観光とはちょっと違った目線の新しい京都旅をお楽しみいただけたらと思います!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?