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『グエムル -漢江の怪物-』観た

大好きな音声コンテンツ、ゲームモゴモゴの第83回にて『パラサイト 半地下の家族』について語られていた。パーソナリティのタカナベさんは『パラサイト』のポン・ジュノ監督の過去作品『グエムル -漢江の怪物-』もかなり好きだということで、静かに、アツく、『グエムル』についても語っていた。ルーさんもしっかり『グエムル』大好きなようだ。お二人とも『パラサイト』観たあとに『グエムル』を見直していた。そんなに「好きな」映画なのか…!!!タカナベさんに至っては『パラサイト』観たあとに『グエムル』2回観たらしい。

ぼくは、この回の配信を聴いて、『パラサイト』はもちろんどちらかというと『グエムル』について特に興味を持ってしまった。

なんというかぼくの考え方の習性なんだけれど、僕が好きな人が「めちゃくちゃ好き」と言っているモノは、僕が好きなその人を突き動かすほどのすごいエネルギーが間違いなくある。それはどんなエネルギーなんだろう…僕が好きになるかどうかはともかく、そのエネルギーを浴びてみたい…!!いま…!!ってなるんですよいつも…。そしてハマっていくことが多いんですけど。

で、観てみました。今なら、Amazon prime videoで字幕版無料です。

『グエムル -漢江の怪物-』

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この作品は、いわゆる「怪獣モノ」なんですけど、ゴジラみたいな巨大怪獣じゃないですね。ちなみに、ほぼno情報で見ました。

以下、観た感想です。映画自体ほとんど観ない人なので、感想をまとめるのが苦手…思ったことを箇条書きで書いていきたい。結論から言うと、観てよかった。知れてよかった。好きな映画です。

・最初の公園でのパニックシーン。周りが明るい分、怪物の違和感が際立ち、すごく怖かった。
 ・そもそも怪物の登場が自分にも登場人物たちにも「初見」であったし。
 ・怖くてそれが印象に強く刻まれたし、インパクトあった。
 ・けっこう、これだけでも観てよかった。

・子がきつい目にあう、またその親の心情を出してくる場面は、端的に「子を持つ親」という立場を経験してしまっている以上、めちゃくちゃきついものがある。

・怪物、めちゃスピーディ…!!怖すぎる。ゴジラとか日本の怪物の重量感と比較してしまってとても新鮮。
 ・サイズ感はそもそも違うが。
 ・似たようなやつのイメージだけでいうと、エイリアンが思い浮かんだが、「エイリアン」を未見なのでなんとも言えない。

・怪物が人を襲う意味がわからない、わからないのが怖い。
 ・意図的に襲っているのはわかる。
 ・なんか下水みたいなとこに集めてたし。

・仮に娘を見つけたとしても、めちゃ権力側に反抗してるので今までどおりに暮らせそうにないのに、ああいう「必死で下水溝を探す」行為をし続けられるのは、四面楚歌になった人間の爆発的なエネルギーが為せる行動なのか。

・全体的に緊張感が途切れない場面ばかりなのに、ところどころある変なちょっと笑えるシーンみたいなのが、すごく場面に「マッチしている」感覚がすごく良かった、そして不思議な感覚だった。
 ・お父さんが主人公が寝てるときに「こいつは小さい頃から〜」「だから優しくしてやれ」のところとか、ルーさんも好きなお兄ちゃんがホームレスの人に頭をビンでバチーンとやられるところとか。
 ・ぼくは「シリアスなのにギャグを入れる」がすごく苦手。申し訳ないがたとえば『ハーメルンのバイオリン弾き』のノリが苦手だ。この映画はすごくしっくり来た。なぜなのか。ここはちゃんと考えたいな。

・最後のシーンのカタルシスは大変良かった。
 ・最初に一撃を加えた道路標識で、最後に挑むのがよい。
 ・「怪物がこれ以上前に進んでこない」表現がかっこよかった。

・ラストシーンが、ほんとうによかった。ああやってご飯を食べられる状況にある。よかった。

以上です。

機会あれば、『グエムル』以上に表現として成熟しているという『パラサイト』…観たいと思います。

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