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【Vol.9】京都河原町で作家さんの想いを紡ぐ・北岡美緒さん


今回お話を伺ったのは、新たに京都河原町に誕生した京都 蔦屋書店にて、アートの活動に携わる北岡美緒さん。北岡さんにとってのアートとは?初心者必見のアートの楽しみ方についてお伺いしました!

<プロフィール>
北岡 美緒(きたおか・みお)
1980年大阪生まれ。15年以上某有名カフェで働いていたところ、方向転換を思い立ちアート業界へ。
2023年新店立ち上げメンバーとして京都 蔦屋書店でアート担当に従事。仕事半分、趣味半分のInstagramでアートについて発信するのが楽しい毎日です。
趣味はアニメを観ること。おすすめはたくさんあれど「ODDTAXI」。

活動について

ー普段されている活動を教えてください
現在は、2023年10月に開業した、京都髙島屋S.C.内の京都 蔦屋書店にて、アートを担当しています。
京都 蔦屋書店では、アートを展示できるスペースを9カ所設けており、展示の準備・運営・販売周りのサポートなど、ご来店されたお客様と作家さんをつなぐ仕事をしています。

京都 蔦屋書店を担当しているのはここ1年くらい。昨年3月までは、TSUTAYA BOOKSTORE 梅田MeRISEのスターバックスにおりました。BOOK AND CAFEの走り出しとしても知られています。

スターバックスで働きながら、これからの働き方を考えている中で、飲食以外のこともしてみたいなと考えるようになりました。
そんな折、京都に新たな蔦屋書店ができるという話をきいて。そこからアートに目を向け始めました。
そういった流れもあり、昨年4月から京都 蔦屋書店配属になりました。
元々、新しいことは大好きだったので、新たなチャレンジはワクワクしましたね。

京都 蔦屋書店はアートに特化していることが特徴的です。東では、銀座 蔦屋書店が同じくアートに特化しています。
ギャラリーを併設していたり、アートに関する書籍や写真集を多く取り扱ったりと、様々な場所でアートを感じられる空間になっています。

作家:丹羽優太さんの展示の様子
© 2023 Nacasa & Partners Inc. all rights reserved.

京都 蔦屋書店の立ち上げ期は分からないことも多く、大変なこともたくさんありましたが、それ以上にやりがいも多くありました。

今の仕事は、プライベートと仕事の狭間があまりなく、ゆるやかな繋がりがある点も素敵だと感じています。
今の仕事をする前は、アートといえば美術館に足を運ぶくらいで、あまり詳しくはなくて。
このプロジェクトに関わるようになってから、上司のおすすめもありギャラリーにも足を運ぶようになりました。

たくさんギャラリーに足を運ぶにつれて、アウトプットもしていきたいと思い、Instagramで作家さんの発信をしはじめました。
作品を観て自分が感じたことや作家さんの良いところを中心にアウトプットしています。自分だけのギャラリー感覚ですね。
このInstagramがあることで、アートを軸にプライベートと仕事が交わっているなと感じています。
でも、Instagramで伝わることはその作品のほんの一部なので。
作品は、ぜひ直接見てほしいなと思っています。

▼北岡さんのInstagram
@mio.kitaokano_art

ー京都 蔦屋書店でいいな、と思う点はありますか
まず、蔦屋書店の「場」が持つ可能性です。
作家さんとお話ししていると、いつか出してみたい場所と言っていただけることも多いです。
私が作家さんとお話しする際も、蔦屋書店と名乗るだけで、ある程度信頼していただけているなと感じます。

また、「京都」も世界的ブランド都市で。
世界にも発信できる土地と縁ができたことはとってもプラスだなと感じます。
京都 蔦屋書店のお客様は他府県からお越しの方も多く、京都河原町は立地としての強さも持ち合わせていますね。

その一方で、京都の地元の方の認知はそんなに高くないことが課題です。
東京の方に聞いて、訪れてくださった方もいるくらいで。もっと地元の方の認知を広げていきたいなと思いますね。

京都は、歴史がある街ということもあって、美術的価値のあるものに多く触れられていますし、多くの美術館もあります。
美術に触れる環境は多いのに、絵を持ち帰るライフスタイルがまだまだ少ないのが惜しいなと思っていて。
京都 蔦屋書店が、京都の方々にとって、身近なアートの素晴らしさに気付ける場所の一つになればと思っています。

最近について

ー最近の興味関心ごとを教えてください
自分のファンを増やしたいなと思っています。
いつかは、この仕事からも離れることになると思いますが、自分のファンがいてくださるとおもしろいことができそうでワクワクしますね。

結局は、コーヒーもアートも「人と人」で。
作家さんの作品を買ってもらうために様々なところで縁をつくったりとか、ファンを増やしたりとか、どういう風に作家さんと接点創ろうかということをずっと考えています。
「この子(北岡さん)が良いって言うなら買ってみようかな…!」と思ってもらえるような人になりたいですね。

ー最近「面白い」と思っていることを教えてください
コスプレイヤーさんの努力と表現が面白いです!

コロナをきっかけにアニメを観るようになって、そこからInstagramでアニメについて発信している方々をたくさん見ることが増えました。中でも、コスプレイヤーさんの努力や創意工夫に刺激を受けることが多いです。好きなことを表現する方法はいろいろで、絵を描くこともそうですし、コスプレもそのひとつだなって。
コスプレイヤーさんの努力と表現を観ながら、毎回ワクワクさせてもらっています。

最後に

ー投稿を見た方にひとことお願いします!
もし、作家さんの投稿をすることがあれば、ぜひその方のタグをつけて投稿してみてください!そこから、作家さんとやり取りが始まることもあるかもしれません。
作家さんって孤独で。誰かにお披露目するときが、外とつながりを持つ数少ない機会だったりするので、感想の1つ1つが作家さんの励みになります。
もし可能なら、自分ができる範囲で作家さんの作品を家に連れて帰ってみてください。少しずつですが、人生が豊かになりますよ。

ー会える場所があれば教えてください
京都 蔦屋書店6階にいることが多いですが、いないことももちろんあるので、ぜひお気軽にInstagramで連絡をください!

アートといえば「美術館」という方、読者の方の中にも多いのではないでしょうか。北岡さんのお話を伺って、ギャラリーに足を運び、作家さんとコミュニケーションをとりたくなりました。

ちなみに、取材は京都 蔦屋書店内のSHARE LOUNGEをお借りしました。京都の有名なコーヒーをはじめとしたドリンク・お菓子はバリエーション豊富。作業・ミーティングに最適な雰囲気の良い場所です!

「SHARE LOUNGE」の入り口 
© 2023 Nacasa & Partners Inc. all rights reserved.
「SHARE LOUNGE」の中の様子 
© 2023 Nacasa & Partners Inc. all rights reserved.
「SHARE LOUNGE」の中の様子
© 2023 Nacasa & Partners Inc. all rights reserved.

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