I love you. の翻訳は、蓋し「あなたといる時の自分が好き。」ではないだろうか。
優しいものとか綺麗なものが好きだけど根底としてぶっ壊すぞ噛み付くぞといった凶暴性を孕むものに惹かれるのは何故なんだろう。
相反するものが共生し調和していくことで、それぞれ魅力は際限なく引き立てられ合うのだと思う。尾道も音楽も人の思考もそう。
タイトルは芥川賞作家の平野啓一郎さんのエッセイ『考える葦』の中に記された恋愛感情に対する考察。
最新作の『ある男』では、亡くなった夫が実は名前も過去も偽って生きてきた全くの別人だった妻を通して、大切な人のことを本当はわかってないかもし