リュックサックに期待を詰めて
仕事が終わって六時半。春が近づけど、この時間はまだ暗いようです。サイドミラーがくにゃくにゃと折れ曲がる原動機付自転車に跨って、帰路へ着きました。
昔、マーケットで買ったドイツだかフランスだったかの軍モノの黒いリュックサックから少し大きめのフライヤーを取り出して、先程まで背負っていた仕事用のリュックサックに詰め込む。一度降ろしたそのリュックサックをまたすぐ背負って家を出て、百数段ある階段を下って路地を抜けると、いつもの黒い軽自動車で林くんが迎えに来てくれていて、福山に向かいま