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お熱

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2019年2月の記事一覧

リュックサックに期待を詰めて

仕事が終わって六時半。春が近づけど、この時間はまだ暗いようです。サイドミラーがくにゃくにゃと折れ曲がる原動機付自転車に跨って、帰路へ着きました。 昔、マーケットで買ったドイツだかフランスだったかの軍モノの黒いリュックサックから少し大きめのフライヤーを取り出して、先程まで背負っていた仕事用のリュックサックに詰め込む。一度降ろしたそのリュックサックをまたすぐ背負って家を出て、百数段ある階段を下って路地を抜けると、いつもの黒い軽自動車で林くんが迎えに来てくれていて、福山に向かいま

Alternative night light at cabaret.

またはDiligence at Cabaretか 最近、去年友達になった福山に住む井出君と週に1度、自宅で英会話をしている。日本人同士で英語で会話をするのはなんだか恥ずかしくなるけれど、忘れてしまった語句の確認や知らない表現なんかを調べる機会になってとても良い。ただ、自分の使う英語は正しいのか、間違っているのか分からないので、確かめたくなる。正してほしいが怖い、まず対峙するのは日本語すら厳しい。 英会話をしている間、ずっとレコードを流している。昨日はRopesを流していた

リセット

朝だ。また朝がやってきた。また暗いベッドの上でじわっとした嫌な感覚を腹部に感じながら目を覚ましたら、障子の白は随分明るみ出していた。 月が変われば強制的に、なんとなく強制的に新しいものに自分がリセットさせられたように思う。そんなことを考えながらお昼休みに会社の近くの喫茶店に行くと、社長と遭遇してあまり言葉を交わさずお互いにお店に置いてある漫画を読んで、ヒレとん定食をご馳走してもらった。私の会社のいいところは、過度な干渉を受けることがないところだなと思う。無関心な訳ではないし