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部品取り

木曜の朝はちょっと変わり種のレンズをつけて撮ってみた。

UV TOPCOR 53mm F2 というやつで、部品取りのために購入したカメラについていたもの。落札したカメラの額は720円で、送料のほうが高かった。

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東京光学のレンズの評判を見て、廉価版の UV TOPCOR を試したくなったのであるよ。

ちょっとした弾みで見た目にぐらっときて手に入れてしまった Topcon 35-L というレンジファインダー機がめっちゃよくて、トプコンへの愛が芽生えてしまったから。

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ところが、UV TOPCOR は製品化されたマウントアダプターがない。レンズ交換式なのにレンズシャッター式ということで、カメラ側に絞り環がついていて、レンズだけではどうしようもない。

そこで自作アダプターというのが存在する。マニアの方がちゃんとそういうのをこしらえるのよね。

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カメラ本体についている絞り環の部分は簡単に外すことができて、それをアルミを加工したリングにネジ止めしてM42マウントに装着できるようにしたものが存在する。

3Dプリンタで作製したというものもある。みなさんすごいっす。

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探していると見つかるもので、そのアルミで加工された部品が出品されていたので購入。絞り環の部分はジャンクカメラの部品から調達することにした。

それでシャッターが壊れた TOPCON WINK S MIRROR というカメラを落札したわけ。絞り環の部品は手に入れることができたんだけど、それについていたレンズは絞りが動かなくなってて、正常にその絞り環が作動するかどうかはまだわからない。

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絞れない、つまり開放のままのレンズなんだけど、開放好きとしてはそれで撮ってみたくなって、部品を組み合わせたアダプターに装着して、撮ってみることにした。

アルミ製の部品はたぶん WINK S MIRROR の次の UNI か UNIREX の絞り環に合うように作られていて、少々削らないと合わなかったんだけど、そこはアルミなので所有の道具で何とか削れた。

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部品取りのためにジャンク品を購入するのははじめてなんだけど、移植して生きるならそれもまたありよね、と思った。

ちゃんと動く UV TOPCOR レンズを手に入れなければならないんだけれど。

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開放だけとはいえ、朝の光ならちょうどよかったりするのよね。

しかも、、開放から遠景もいける。カメラがX-E3でAPS-Cってのはあるかもしれないけれど。

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開放オンリーなので、ピントだけ。あとはカメラ任せ。

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ちょっとこれ、よくないですか。

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見た目は確かに安っぽいけれども、それはまた別の問題。

カッコいいカメラを持ちたい時ばっかりじゃないからね。

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さすがの写りやと思う。トプコンすてき。

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最短撮影距離は0.7mで寄れないんだけど、ヘリコイド付きを持っていたのでそれを使えば寄れてしまうのであるよ。

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絞り環の部分がジャンクカメラから部品を取ったもので、次のカメラ側のシルバー色のリングが別に購入したもので、樹脂製のヘリコイドつきアダプターはPixcoなので中国製かな。

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シャッターが壊れたジャンクカメラ。TOPCONの文字がステキ。

ヘリコイドの威力でございます。

ちょっとした比較もしてみた。

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同じ設定でほぼ同じ50mmF2の JUPITER-8 との違いを。上が UV TOPCOR で、下が JUPITER。

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同じ光源を撮ってもこういう違いがあるってわけ。それぞれのよさがあるけれども、差があるとどちらもよりよく感じるのよね。個性万歳。

というわけで、今トプコンがマイブームになってまいました。

開放縛りの53mmF2でございます。X-E3で。

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すごく好きな感じで、ヤバいっす。35mmF3.5もいいらしい。

トプコンって、会社はカメラから撤退しただけで、健在の優良企業。測量とか眼科用の機器などを製作しているらしい。

トプコンから、目が離せない。

自分より古いカメラの部品取りデジタルの目で蘇る今

TOKYO KOGAKU UV TOPCOR 53mm F2 / FUJIFILM X-E3

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