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ピントではなく

ハーフカメラの OLYMPUS-PEN EED はほぼオートのレンズシャッター式コンパクトカメラ。絞りはカメラ任せ。だから露出計がアウトだと撮れない。

撮る前に行うのは距離を大まかに合わせるのみで、あとは被写体に向かって構えて、シャッターを切るのみ。

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レンズは F.ZUIKO 32mm F1.7 という明るくてよく写るレンズ。ファインダー覗きながらピントを合わせることがないのはAF感覚というか写ルンですのような感じかな。

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距離はメートルで0.8・1・1.2・1.5・2・3・5・∞という目盛りがあって、目測で合わせる。

絞り部にはAUTO 1.7 2.8 4 5.6 8 11 16 22という表記はあるけれども、基本はAUTO。1.7~22についてはフラッシュ撮影のときに使用するものだそうだ。ぼくは使わない。

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これでほんまに撮れてるんやろかと不安になる軽いシャッター。フィルムカメラやってると誰しも似たような経験あるとは思うけど、お店に現像に出してあがってきたものを見るまでは今もいくらかドキドキする。

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ピントはどうしても少々ずれるということは仕方ない。だからピントがばっちり合っているというのははじめからあんまり期待していない。

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こういうフィルムカメラはピントとは別のところによさがある。

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庭の緑と赤を撮る。色がいい。こういう雰囲気がフィルムのよさなんやろうなと思う。

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いちおう距離の目測はするんだけど、かなり適当。あんまり気にし過ぎてもしかたないなと割り切るのがいい。

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ハーフカメラの軽さ、コンパクトさ、かわいさはかなり強い。ぼくが愛するデジタルの3兄弟をこうして撮ってみたりしてるけど、今やもうフィルムカメラなしではいられないし、その中にこのEEDは必要な存在になってしまった。

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フィルムでもっとしっかり撮りたいというか、ガシャンというシャッター音響かせながら撮りたいときには別のカメラを使う。各メーカーしのぎを削って開発されたカメラたちだから、どれも魅力があって、好きだ。

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何でもそれぞれの個性があって役割があるんよね。

やわらかな輪郭ライン赤い実と緑と空とハーフカメラで

F.ZUIKO 32mm F1.7 / OLYMPUS-PEN EED / FUJICOLOR 100 記録用


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