あったまったこと
一日を終えて、軽く振り返って、今日うれしかったっことは何だろうって考えることがある。うれしかったことといういか、印象に残ったことが蘇る。
うれしかったことを思い出そうとするのは、それによって今日一日がよい日だったと思えるから。心がほっこりしてあたたまると、とりあえず幸せな感じがする。
あったまったことはくり返し思い出すことで傷を癒す力もあるような気がする。
うちの近所にはスイミングスクールがあって、休校期間になってからも休まず営業している。子どもたちが楽しそうに通っている姿を見かけて、学校休みだし、喜ばれてるやろうなあ、と思っていた。
今日、スイミングスクールでアルバイトをしている大学生と話す機会があったので、そのことを話すと、系列のスクールはどこも休んでいて、うちだけがやってるんです、ということだった。そして、子どもだけじゃなく、大人の方から喜びの声が聞こえるという。
暗い話題ばっかりの中、こうして泳がせてくれることがうれしい、と言われるんですよと誇らしげに語る顔が何だか大人びていて、それがまたうれしかった。彼のことは小学生の頃から知ってるから。
小学生の息子さんがいるお母さんと話す機会もあった。その方はおしゃれな方で、今日は和装だったのでぼくもちょっと驚いて、思わずステキなお召し物ですねと声をかけてしまった。ありがとうございます、と笑顔で応えてくれてうれしかった。
妻から聞いたんだけど、何か特別なことがあったわけじゃないけど、どこにも出かけられないから、ちょっとした用事でもわざわざ着て出てきたという。デニム生地のお着物。
わざわざ着替えて出かけるってことは、心が元気になるために必要なことかもしれない。ぼくらも見習いたいよね、大事よねって妻と話した。
昨日は中学の卒業式が行われて、今日は在校生は登校日だったらしい。登校してゆく中学生がとてもうれしそうだったと妻が教えてくれた。マスクつけてたけど、すごく楽しそうに歩いてて、こっちまでうれしくなったのが今日のあったまったことだという。それを聞いて、学校に行けることがどれだけ幸せなことなのかということをあらためて気づかされた。
ここまでの写真は庭をフィルムで撮ったもの。日向水木、クリスマスローズ、トキワマンサク。何度も何度も撮ってるけど、レンズやカメラがかわると出できた写真がかわる。
ミノルタのフィルムカメラにロッコールレンズ。上の4枚はいずれもMC W.ROKKOR-HG 35㎜f2.8。デジタルカメラにもつけて撮るけど、好きなレンズだ。撮ったのは3日前。
昨日うれしかったことを一つ。
息子が京都に遊びに行ってて、ぼくにお土産を買ってきてくれたのだ。
これでビール飲んで、ということでくれた。うれしい。
今、これで日本酒をいただいている。
なお、この写真はFUJIFILMのX-E3というカメラにKAMLAN 50㎜f1.1というレンズで。KAMLANは中国のメーカーで、f1.1という明るさと、それなのに2万円代というビックリのコスパに惹かれた。オールドレンズのようなボケが魅力。ちょっと絞ればシャープになってくる。
あったまったことを思い出すと、心の中でニンマリできる。それこそが、心の栄養になる。
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