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Python をじっくり観察しよう

【実習】
 Pythonで次の2つのプログラムを実行してみよう。
 入力画面が2回出てくるので、次のように入力しながら、Pythonの変数について把握しよう。
(1) 数2つ   (「12」と「34.56」など)
(2) 文字列2つ (「Hello !」と「Python」など)
(3) 整数、小数、文字列など適当に。

a = input()     →     a = int (input())
b = input()     →     b = int (input())
print (a+b)           print (a+b)
print (a*3)           print (a*3)

 Python の変数には主に3つの型があります。そして必要に応じて変換できます。

  • 整数型 Integer
    実数型(浮動小数点数) Floating point number
    文字列 String

  • int(変数) → 整数型に
    float(変数) → 実数型に
    str(変数) → 文字列に

 一見すると「数」のように見えながら実は「文字列」だったり、「整数」のはずなのに「実数」扱いされていたり、そんなことはままあります。ですから「その変数の型が何なのか」をいつも気に掛けていたいのです。
 〈input文〉でキーボードから入力したものを、Pythonはなにはともあれ文字列として認識します。ですから整数値を入力するときは「a = int(input())」もしくは「a = int(input(”整数を入力してね”))」のように、実数値を入力するときは「a = float(input())」のように書きましょう。
 
 なお、Pythonでは「a = 1」という文は「等しい」という意味ではなくて、「変数 a に整数 1 を代入する」という意味になります。ですから「a = 1」は良いのですが、「1 = a」はエラーになります。
 また、変数に文字列を代入するには " " もしくは ’ ’ で囲うのがお約束です。ですから「a = 1」と「a = ”1”」は違った動きをします。

《チャレンジ》
 次のプログラムを実行すると、どうなるでしょうか?

a = 1
b = a
c = "a"
a = a+1
print (a)
print (b)
print (c)
print ("c")

まず予想を立てて、次にコードを入力・実行して確認してください。
〈正解〉は、順に「 2 1 a c 」です。

◇      ◇      ◇

変数には型がある 〜 
▷ Python をじっくり観察しよう
▷ Python の変数を体感する  
▷ Pythonで斬ってつなぐ   


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