見出し画像

産業と国の盛衰、その間隔

 私の祖父母は米作りの専業農家、その時代のボリューム・ゾーンだった。私の父母は繊維工場の労働者、当時の花形産業だ。(私自身のことはさて置いて)私の弟は電機メーカー、昭和の時代に世界をリードしていた。そして、私の息子はコンサルタント。最近は誰に聞いてもみんな「コンサル」と言うが、何やってるのか、私にはよく分からない。
 こうして見ると、一世代でガラリと変わるんだよなぁ。それはつまり、引退する頃には寂れているということかも知れぬ。そのスパンはざっくり言うと、30年。

 別の見方をしてみよう。幕末・維新の頃、日本は世界の中でもとても貧しい国だった。産業革命が進む欧米とは雲泥の差だった。そこから富国強兵で頑張って、日露戦争の頃には世界のトップ近くまでのし上がった。そして太平洋戦争で、再びどん底へ。そこから高度成長を経て、いっとき(バブル景気の頃)は世界の頂点に立った。
 ここまでのスパン、すなわち「幕末→日露戦争→敗戦→バブル」の間隔はほぼ40年。そしてもうすぐバブル崩壊から40年が経つ。今のところ世界の最貧国には至っていないが、落ち目なのはご存知のとおり。

 この先、変化のスピードはさらに早くなるんだろうな。さて、何をして暮らそうか。・・・そんなことを授業中に話したりしています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?