なま卵のように滑れ
(2015/12/25)
4泊5日のスキー部合宿の中日。朝食バイキングで卵が出た。「なま卵? それとも、ゆで卵?」 みんながそんなことを言っている中で、僕が【問題】を出した。
近くに座っていた高校生4人が答えた。
「じゃぁ実験してみよう」かと思ったが、卵を割ってみたら全部なま卵だった。したがって、その場での実験はあきらめた。では、ヒントをあげよう。
まだわからないらしい。なにはともあれ、部員たちの答えを採点することにした。
残念。。。全員ハズレです。というのは、
解説はまだ続く。スキーで速く滑る秘訣もここにある。
部員がぼそっと言った。「滑れないいくせに...」、「滑らない人に言われたくない...」。
まぁその通りなのだが、理論屋は実験などしないのである。実験するのは技術屋だ。下町でロケットを打ち上げようとする人たちが実験を繰り返したように、部員たちはうまく滑れるように練習を積まなければならない。それに対して、ガリレオ も ニュートン も アインシュタイン もほとんど実験をした形跡がないのと同じように、理屈屋の僕は滑らなくても滑れなくてもいいのである。がははっ。
最初の【問題】に戻ろう。ぜひ家に帰ってから実験してみてくれ。もしくはネットで探してくれ。ネット上には動画もたくさんあるから。
それはそうと、高校生であれば、特に理系であればもう少し正答率が高くてもよかったように思うが、・・・理科の教員だって先の【問題】に間違えるんだから、まぁそんなに悲観的に考えなくてもよい。そんなことより、合宿ではうまく滑れるようになることを考えよう。
以上、スキー部合宿中の朝食での会話。
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