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▽ 死ぬまで生き延びる方法

 農業は年寄りと子供によく似合う。人の生き方として、そして子供が成長する環境として、農業はとても自然なものだと思う。

  ▷ 農地的な生き方
  ▷ 十七歳のたましい、八十まで
  ▷ 幼児と老人が気が合うわけ
  ▷ 死について考える

 僕が子供だった頃、今からざっと半世紀ほど前のことだが、専業農家の祖父が言った。「農業はお金にならない、割に合わない」と。その場にいた僕の父・叔父さんたち(つまり祖父から見れば子供たち、皆サラリーマン)がこう返した。「農業が陽の目を見る日が、必ずやってくる」と。
 あれから半世紀ほど経って、これまでのところ農業の置かれた状況はあまり変わっていないようにも見える。でも、ようやくそろそろかもしれないな。もしかしたら食糧危機がやってくる。


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